ちょうふアートサポーターズ (CAS)で活動している方々にCASについて色々聞いてみました!
ちょうふアートサポーターズ(CAS) 先輩インタビュー
本多さん(20代・学生)
多くのイベントと新たな人との出会いにより、視野が広がり、自分自身の成長に繋がりました

Q1.CASに登録したきっかけを教えてください
大学生になって、何かできないかと考えたことがきっかけでした。絵を描くことや、映画鑑賞が趣味で、好きなことを深められるようなことをしたいと考えていました。さらに、宣伝や企画、裏方の仕事に興味があり、近くで何かないかと探し始めたところ、この活動を見つけました。
Q2.印象に残ってる活動を教えてください
活動を始めた当初に実施されたSNS研修が印象的でした。イベントの宣伝やCASとしての事業体験レポートを書くための研修でした。こんな研修が受けられると思っていなかったので、本当に驚きくとともに、興味のあった宣伝を学ぶ機会があり、またとない機会をいただきました。
研修では、投稿する時に効果的な言葉遣いやハッシュタグのワードなど学びました。私の世代は、コミュニケーションツールにSNSを当然のように使用していますが、専門の講師に教わり、今までとは違う視点でSNSをチェックするようになりました。
また、学んだ研修内容を活かす場として、展示事業の広報活動としてアーティストの方にインタビューができたのも貴重な経験でした。マスキングテープアートを制作している船原七沙さんにインタビューし、財団報「ぱれっと」に掲載する記事を書きました。もともと興味があったマスキングテープに関するインタビューをして、制作方法や作品に込められた思いを知り、さらに興味を持ちました。そして、インタビューする時にどのようなことに気を付けるか、記事を書く際にインタビュー時の雰囲気や言葉を活かすためにどうしたら良いかなど、普段の生活では触れることのない経験を味わいました。こんな体験は滅多にないため、本当に面白く、CASとして活動することができて良かったと強く思った瞬間でした。

Q3 活動を通して新しい発見や楽しさはありますか?
まず、調布市でこんなにも様々な活動が行われていたのかということが新たな発見でした。あまり地域の活動などに参加したことが無かったのですが、CASとしての活動をきっかけに、地域の活動にも興味を持つようになりました。例えば、今までだったら気にならなかった、駅の掲示物や他地域のホールで行うコンサートや落語のポスターに興味を持つようになりました。他にも、歩きながら周りを見ることが多くなり、ふと目に付いたものには足を止めてみる、ということが多くなった気がします。
昔はよく触れていたけど、少し距離ができてしまっていた芸術や音楽に、近づくことができたのも嬉しい出来事でした。CASの活動を通して、様々な芸術や音楽のイベントに参加し、自分もプレイしたいという思いが強くなり、久しぶりにピアノを弾いてみたり、絵を描いてみたりしました。他の地域のイベントのボランティア活動にも参加するようになり、趣味が増え始めました。
CAS活動する上では、世代や学校、職業の違う方々との出会いもあり、今の私にとっては、自分を成長させる場になりました。CASに参加する前と比べて、生活の幅が広がっていくことが、楽しいという気持ちでいっぱいです。本当にこの活動に出会えて良かったと思っています。
Q4 これからCASメンバー登録を検討している方へメッセージやアドバイスをお願いします。
行動することには勇気が必要ですが、一歩踏み込んでみて良かったと思えるような場所だと思います。
自分自身の成長に繋がったり、知らなかったことを知ったりするとても良い機会です。興味がある分野であろうとなかろうと、活動してみて、何かを得ることができたら、それはとても貴重な体験になると思います。私は、その体験を大学生のうちに経験することができて本当に良かったと感じています。ぜひ、一歩踏み出してCASメンバーへの登録をしてみてください。
杉金さん(30代・会社員)
活動を通して、自分も地域の一員として協力している実感が得られました

Q1 CASに登録したきっかけを教えてください
少し前に調布に引っ越してきたのですが、雰囲気が良いところだなと思い、地域に根ざした活動に携わってみたくなりました。何かないかと探していたところCASの活動を知り、応募しました。元々、映画や音楽が好きなのと学生時代に少し美術をやっていたので、自身の興味のある分野で貢献できそうな取り組みに惹かれました。
Q2 印象に残ってる活動を教えてください
いろいろありますが、子ども向けのイベントに参加すると毎回、私の方が元気をいただいています。
来場されるお子さんたちが、元気いっぱいで公演を楽しみにしている雰囲気が伝わってきて、すごくいいなと感じました。
「調布国際音楽祭」のキッズコンサートでは、開演してからの盛り上がりも印象的で、特に口琴という楽器を奏でた時に、会場が吹き飛ぶんじゃないか!って位、皆が大喜びしていて音楽の力ってすごいなと改めて思いました。
せんがわ劇場の「クリスマス・メルヘン」では、公演の宣伝も兼ねて仙川駅周辺を子どもたちと一緒にパレードで練り歩きました。今年度の演目は『へんゼルとグレーてる』。活動内容は、『へんゼルとグレーてる』の森に住んでいる「おかしな鳥」を子どもたちが担い、各ポイントで役者と子どもたちがパフォーマンスを行うパレードに帯同しました。子どもたちはオリジナルの「おかしな鳥」を段ボールなどで制作し、多種多様な鳥たちが仙川のまちに降り立ちました。鳥たちにも負けない位可愛い、劇中にも登場する「お菓子の家」を人生で初めて担いだのは良い経験でした(笑)パレードに参加して、商店街の人や見ている人たちから「頑張ってね~」と声をかけていただき、自分も地域の一員として協力できていると感じました。本公演の際は、ロビーにパレードで活躍した鳥たちも展示され、一緒に公演の成功を見守っている感じがして開演前から会場内がとても良い雰囲気に包まれていました。

Q3 活動を通して新しい発見や楽しさはありますか?
新しい発見は、一緒に活動している方の物腰柔らかな応対や、言葉遣いのすばらしさに自分も見習おうと思えることです。また、財団職員の方からアドバイスを適宜いただけるので見落としがちな気づきも得ることができます。
活動の楽しさは、イベントの舞台裏が垣間見えること、一緒になってイベントを盛り上げようという気持ちになれることです。「調布よさこい」に参加したときに、担当したブースで自転車マシンのタイムアタックに挑戦するお客さんを応援していたのですが、普段の自分からは想像できないテンションの高さになれたのは、この活動に参加していたおかげです。
Q4 これからCASメンバー登録を検討している方へメッセージやアドバイスをお願いします。
普段の仕事にプラスアルファしてCASの活動をやっていけるのか少し気がかりだったのですが、自身の予定を見ながら挙手する形ですので自分のペースで参加できました。活動の難易度も気になるところだと思います。私は接客などコミュニケーションが下手だと思っているのですが、それでも今まで問題なくやってこれたのは、周囲のフォローや各種研修などの手厚いサポートがあったおかげです。活動内容も多種多様で、さまざまな活躍のチャンスがあります。調布にはこんなにも数多くの面白いイベントがあったのか!を知るきっかけにもなります。ぜひ一緒に活動して盛り上げましょう!
浅見さん(60代・団体職員)
大好きな芸術をたくさんの方にお届けして、楽しんで頂ける喜びを感じました

Q1 CASに登録したきっかけを教えてください
以前からクラシック音楽が好きで、よく聴きに行っていた調布国際音楽祭の市民ボランティアに参加したいという思いがあったんです。
娘が高校3年の時、PTA委員として学校のホールでクラシックのコンサートを主催したことがありました。学校行事としてはかなり本格的で、観客は200人程度でした。その時の感動体験が忘れられず、またこのような活動に参加したいと考えていたところ、財団報「ぱれっと」で募集記事を拝見しました。てっきり調布国際音楽際のボランティア募集だと思って応募したのがきっかけです。実際は、調布国際音楽祭を含む、年間を通じて行われる財団の文化事業全般をサポートするボランティア募集だったのですが、結果、音楽祭だけでなく、いろんな分野の事業に参加できて、かえって良かったと思っています。
Q2 印象に残ってる活動を教えてください
やはり調布国際音楽祭のボランティアスタッフとして活動できたことです。調布国際音楽祭は、以前から観客として何度も観に行っていましたし、鈴木優人プロデューサーが、家のすぐ近所の小学校出身で勝手にシンパシーを感じていました。もちろんバッハ・コレギウム・ジャパンも大好きでしたので、今や内外からも注目される一大音楽イベントに微力ながらも携われる事が出来たというのは、このうえのない喜びと達成感をもたらしてくれました。フィナーレの後、グリーンホールの舞台上で鈴木プロデューサー始め演者の方、スタッフの方々と我々ボランティアスタッフとで撮影して貰った写真は一生の宝物になりました。
活動の前に、接遇研修会に参加できたことも今後の活動に向けて大きな自信に繋がりました。かなり本格的な内容で、レセプショニストの心得について学び、姿勢・表情・言葉遣いなど実技を交えながら丁寧に教えて頂き、大変勉強になりました。特に「常に笑顔を保つ」というのがとても難しく、上手く行かずに苦労しました。ひとつ衝撃を受けたのは、座席がわからないお客様を座席にご案内することです。私の認識では、お客様のチケットを拝借したまま席まで案内すると思っていました。それだと、途中でお客様とはぐれてしまった時には大問題になるので、チケットをお預かりして座席番号を覚えたら、チケットはお客様にお返ししてからご案内するとの説明を受け、まさに目から鱗の思いでした。

Q3 CAS活動のやりがいは何ですか?
クラシック音楽は大好きで、これまでは聴く一方でした。今回、CASに参加してさまざまな現場に立ち会わせて頂くことで、音楽が生み出す力、それを紡ぎ出す演者の方々のとてつもない才能とエネルギー、そしてひとつの公演を成功させるために財団職員や現場を支える、ありとあらゆる裏方さんやスタッフの方々、さらにお客様も含めてひとつの音楽公演が成り立つのだということを身を持って知ることが出来たことはとても貴重な体験でした。そうした場で、ごくわずかですが力になる事が出来たこと、さらにお越しになったお客様が心から楽しんでおられる様子を見ると、本当にCAS活動に参加して良かったと思います。
また、CASに参加したことで、調布市が、音楽イベントだけでなく、映画会やワークショップ、お子様向けの催しや耳の不自由な方にも楽しんで頂ける催しなど、こんなにも多種多様な文化事業を行っていることが今更ながらわかり、50年近く在住しているわが街調布がこんなにも文化的に豊かな街だったのかと知ることが出来て、とても嬉しくなりました。
Q4 これからCASメンバー登録を検討している方へメッセージやアドバイスをお願いします。
とにかく音楽・映画・落語などの文化的な催しに興味のある方、グリーンホールやくすのきホール、せんがわ劇場に一度でも足を運んだことのある方には、是非、参加することをお勧めします。今まで観客側から観ていたものが、ボランティアスタッフとして運営側の一員として活動することで、大好きなものをたくさんの方にお届けして楽しんで頂ける喜びは、本当に得がたいものだと思います。
また、CASメンバーは若い大学生から人生経験豊富な方まで多士済々が揃いますので、音楽が好きな方、旅行が好きな方、映画が好きな方など、思わぬところで同好の士を見つけて意気投合したりします。かくいう私も、クラシック音楽大好きという方と友達になり、好きな音楽の話をしたり一緒にコンサートに行ったりするようになりました。
現場に入る前にはきちんとした研修もあります。活動内容は、音楽会・映画上映会・児童劇などの会場サポートや、調布よさこい(鳴子のシール貼り、給水、屋台のお手伝い)のサポート、落語の文字起こしなど、バラエティに富んでいます。活動募集がある中から興味のある活動だけに手を上げれば良いので、まずはメンバー登録をしてみてはいかがでしょうか。