30周年特集記事(財団報ぱれっと号外)
文化会館たづくりは、1995年10月に開館し、2025年に30周年を迎えました。
財団報ぱれっとでは、毎号、文化会館たづくりにまつわる情報を掲載しています。
こちらではぱれっとではお伝えできなかった詳細をご覧いただけます。
ぱれっと12月号 「たづくり」の“ オシゴト”
文化会館たづくり30周年という節目の機会に、調布市文化・コミュニティ振興財団のお仕事と‘ 推し事’ について紹介します。2月に開催が迫った「調布 シネマフェスティバル」を担当する職員のうち今回は、渡邊さん、大沼さん、成さんにお話を伺いました。

調布の市民、企業・団体との共創
本日はお時間いただきましてありがとうございます。はじめに「映画のまち調布 シネマフェスティバル」(以下、「調布シネフェス」)について簡単に教えてください。全国で様々な映画祭が開催されている中で、独自の特徴や企画への想いなどもお伺いしたいです。
大沼:調布市には映画・映像産業で活躍する企業が数多く存在します。「調布シネフェス」は、映画をつくるまちならではの、映画の技術スタッフの方々を顕彰する映画祭です。映画の技術継承や優れた技を知ってもらいたいという想いから、映画のつくり手にスポットを当てた構成にしています。今年度は、令和8年2月6日から3月1日まで開催し、期間中に上映会付きで映画賞授賞式も行います。
上映する作品はどのように選出されていますか。
成: 開催に先立ち、調布市内在住・在勤・在学の方、シアタス調布に来場の方を対象に日本映画の人気投票を行っています。主にこの投票で上位になった作品の中から、上映作品を決定しています。このほか、今回は調布市制施行70周年をテーマにした作品上映、展示も実行委員会で検討しています。
第8回日本映画人気投票の結果については、いかがでしたか。
成:今回は1位が『はたらく細胞』でした。人気投票で1位になった作品が映画賞「映画のまち調布賞」の作品賞になるのですが、第4回の『花束みたいな恋をした』以来の実写作品の受賞で、それが一番特徴的だと感じました。
大沼:実写作品が1位になり、映画のつくり手が所属する映画・映像企業が集積している調布という観点からも嬉しい結果でした。

〈前回の授賞式の様子〉
上映を観るだけではない映画の楽しみ方
上映以外の楽しみ方も教えてください。
成:「CINE_WORKS展」という企画を毎年実施していて、前回は映画賞「第7回映画のまち調布賞」録音賞、編集賞に選出された『ゴジラ-1.0』の撮影で使用されたミニチュア、立像のほか、特別賞の株式会社白組の山崎貴監督の作品に関する展示を行いました。また、『ウルトラマンZ』、『ウルトラマンブレーザー』などの監督を務めた、調布市にゆかりのある田口清隆監督の絵コンテや資料など、「調布特撮大戦2025」と題して特集展示も実施しました。この他にも、上映作品の中で登場する小道具や出演者が使用した衣裳、関連資料などを実際に目で見て楽しんでもらえるように考えて企画しています。このように、映画を観るだけではない楽しみ方ができる点も「調布 シネフェス」の大きな魅力ではないかと感じています。

〈『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』衣装〉〈CINE_WORKS展part2 資料、パネル展示〉
上映作品の派生的な展示で、間近で見ることもできて一般的な映画鑑賞以上に作品をより深く楽しむことができるのは、「調布シネフェス」ならではですね。文化会館たづくりのエントランスに設置されている展示物は毎年とても印象的ですが、どのように決めているのでしょうか。
渡邊:上映作品に関連した象徴的なものを展示するようにしています。例年は秋以降に調整することが多いですが、前回は『ゴジラ-1.0』が日本映画人気投票の中で上位だったこともあり、比較的早い段階で決めていました。
大沼:予算と期間の制限のある中で、数ある上映作品に関連したものの中から当財団で全部見つけて手配するのはとても難しい作業で、多くの企業・団体の協力は欠かせません。例えば『羅生門』のミニチュアを展示した際は、日本映画・テレビ美術監督協会と一緒に企画したり、前回の『ゴジラ-1.0』では株式会社白組に、前々回の『空の大怪獣 ラドン』は株式会社マーブリング・ファインアーツに協力いただくなど、市内の映画企業・団体とともに、企画も考えています。

〈『ゴジラ-1.0』立像、機雷〉 TM & © TOHO CO. LTD.
より多くの皆さまに楽しんでもらいたい
来館者への特別な配慮など何か取り組んでいることはありますか?
大沼:第1回目から音声ガイドや日本語字幕など、障害のある方も映画を楽しめるような上映サポートを積極的に取り入れています。福祉団体の方からも、「調布の映画祭はバリアフリーの対応が充実している」という評価をいただいています。より多くの方が映画を楽しんでもらえるような環境を作ることも私たちの使命だと感じています。

〈各サポート備品の貸出表示〉来館者から「聴覚障害がありますので、日本映画を字幕付きで上映していただき大変助かりました。」などのお声も。
シネマフェスティバルを一緒に作り上げるメンバー
ここまでで協力いただいている団体・企業のお話がいくつか出ましたが、どのくらいの企業が関わっているのでしょうか。また、日本映画人気投票から始まり開催まで過密な印象を受けました。業務をこなす上での職員のチームプレーについてもお聞かせください。
大沼:事務局としての担当職員は4人ですが、主催はシネマフェスティバル実行委員会です。株式会社角川大映スタジオ、日活調布撮影所、株式会社ジャンゴフィルム、高津装飾美術株式会社のような市内の映画会社の方々をはじめとした計15団体で構成されており、アドバイスをいただきながら企画をしています。さらに、実行委員会だけではなく、市内の映画・映像関連企業や各団体、映画配給会社に加え、映画賞の選考では、映画の技術者が集まる職能団体など様々な方の協力も得ながら取り組んでいます。このほか、特撮のまち福島県須賀川市や日本の映画産業の発祥地としても知られる京都府とも連携して、上映・展示の企画を行うなど、映画祭開催までの細部に至る業務内容も含めると、大変多くの協力・支援のもとに「調布 シネフェス」は成り立っていると感じます。
渡邊:財団職員のチームプレーという点では、大きく分けると日本映画人気投票、上映、展示、映画賞、広報というパートで分担して、情報を共有、意見交換しながらそれぞれをブラッシュアップさせています。若い世代の職員が中心のチームで、それぞれの得意分野、経験も考慮して役割分担するように心がけています。成さんは今年入社2年目となりますが、前回の上映業務の経験も活かしながら、今年は日本映画人気投票や上映をメインで担当してもらっているほか、広報、映画賞のサポートに入るなど、幅広く活躍してくれています。特に日本映画人気投票は今年からメイン担当として、成果も残しているので頼もしい存在に成長しています。大沼さんは、現在のメンバーの中では、一番経験もあり、映画賞、広報の業務のほか、日々のメンバーの業務の進捗チェックもしてくれているので、チームのリーダー的な存在として、信頼していますし、とても助けられています。このほかの2人の職員も映画賞、展示などのそれぞれの役割をこれまで培った経験や知識を活かしながら活躍してくれていて、穏やかでバランスの取れたとても良いチームです。

最後に市民、近隣住民の方々にメッセージをお願いします。
大沼:「調布シネフェス」は、市民の方々に投票で選んでもらった作品や、調布の映画の作り手たちの思いがこもった作品を上映することで、市民の方々に「“映画のまち調布”に住んでいて良かったな」と思ってもらえるような映画祭を目指して日々準備をしていますので、今年もお楽しみにしてください。
成:日本映画人気投票を担当していて、多くの市民の方々に投票していただいたことが、すごくありがたかった気持ちが第一にあります。そして、その投票結果をもとに、上映や展示、ゲストトークなどを企画し、楽しんでもらうことに意義があると思っています。ぜひ、もう一度見たい作品や見たことない作品を、「調布シネフェス」でご覧になってみてください。また、来年度に向けて第9回日本映画人気投票がすでに始まっていますので、お好きな作品への投票をお願いします。
渡邊:“映画を創る力、つなぐ未来へ”というテーマで2019年からスタートして、今回8回目を迎えます。おかげさまで毎年たくさんのご来場をいただいており、前回の来場者は過去最多の5万人を超え、大盛況のうちに無事に閉幕することができました。 これからも市内外の映画・映像企業や地域の団体と連携し、市民の方々をはじめ、より多くの方に愛され、親しまれる映画祭を目指してまいりますので、ぜひご来場ください。
ぱれっと11月号 ~数字でみる文化会館たづくり Part3~
たづくり運営についての紹介編
①トイレ関係
たづくり館内のトイレの個室は約160室あり、トイレットペーパーを年間約2万本使用しています。毎年数か所ずつですが、和式のトイレを洋式に改修することも行っています。また近年ではバリアフリートイレの扉の自動化も行っています。昨年は1階の中央バリアフリートイレトイレ、今年は1階エレベーターホール側のバリアフリートイレの扉を自動化しました。
②水光熱費関係
たづくり全体で年間約電気9400万円、ガス1100万円円、水道450万円の水光熱費がかかっています。
電気の使用量が多く、夏季に空調用途で最も使用量が増えます。ガスについては、冬季の暖房用途での使用が大半を占めます。水道は夏季がやや多いですが年間を通じて比較的一定の需要があります。また水道は地下水の利用、雨水の再生処理を行いトイレ用水として使用するなど節水設備により使用量を削減しています。令和3~5年度にかけての施設改修により、電気とガスの使用量は大幅に減少し、改修前と比較して約25%以上のエネルギー使用量を削減できています。
③働く人たち
インフォメーション、警備、清掃、舞台、設備、駐車場・駐輪場など総計で100名以上の様々な現場スタッフが働いています。各所で連携してたづくりの運営に携わっています。
④入館者数の年間推移
文化会館たづくりは年間約140万人来館する施設です。令和元年~2年は来館者が減少しましたが、令和5年3月には開館からの総来館者数が5000万人を突破しました。


ぱれっと10月号 前編「たづくり」で働く皆さんのインタビュー
文化会館たづくりでは様々な専門スタッフが働いて会館の運営を行っています。今回は各スタッフがどのように働いているかをインタビュー形式でお話を聞いてみました!
前編として主にホールでの催し物の運営に携わる「舞台スタッフ」と会館の「警備スタッフ」に登場いただきます。
| 舞台スタッフ | 警備スタッフ |
| 1.仕事の内容についてご紹介ください。 | |
| 主にくすのき・むらさきホールや大会議場の舞台・音響・照 明の機材を操作して皆様の催し物のお手伝いをしています。また、舞台上や運営上の安全管理も大事な仕事の一つになります。 | 警備は、その名のとおり警備業務を行っています。分類するとエントランスに立って警備を行う立哨警備、多くの人が出入りする催し物の際に人の誘導・安全管理を行う雑踏警備、夜間受付・西館1階受付でのスタッフへの鍵の貸出・安全管理の業務を行う座哨警備、館内の巡回警備の各業務を分担して行っています。 |
| 2.仕事を行う上で大変なことはなんですか。 | |
| お客様がホールを借りている限られた時間、決められた予算の中で「いかにお客様のご要望に応えられるか」を念頭に置き、緊張感をもって業務にあたるようにしています。施設によっては舞台・音響・照明・映像すべてを一人で対応することもあるので知識や経験が求められます。 | 公共施設ですので、オフィスビルなどの警備とは性格が異なります。不特定多数のお客様が来られることで色々なことが発生するので対応も様々になります。 |
| 3.仕事でやりがいを感じることはなんですか。 | |
| 無事に利用が終わり、ご利用者様よりお褒めの言葉や感謝の言葉を頂戴した際や、笑顔で帰られる姿を見たときです。また、お客様のご要望に応えることができ、安全かつスムーズに催事が終えられたときにもやりがいを感じます。 | お客様への様々な対応で、笑顔で「ありがとう」とお言葉をいただいた時です。 |
| 4.業務をするうえで大切にしていることを教えてください。 | |
| 専門的な機材や設備があるので、お客様にお話しする際はなるべく専門用語は使用せず、わかりやすい言葉で話し、丁寧に対応するよう心掛けています。また、お客様のご要望を伺いつつ、催事が滞りなく進むよう、過去の事例や経験を基にご提案をさせていただいています。 | 来館されるお客様について、警戒心だけではなく、親切心を持つという事が重要だと考えております。お客様に不必要な威圧感を感じさせず、お客様の立場、同じ目線に立って考え、気持ち良くお越し頂き、気持ち良くお帰りいただこうという姿勢が大切だと思っております。 |
| 5.「たづくり」ならではの経験ができたと思うことがあれば教えてください。 | |
| 「たづくり」が調布市民や地域によりそった施設なので、定期的にご利用いただいているお客様が多く、我々スタッフのことを覚えてくださっている方がいることはとても嬉しいことです。また、映画のまち調布にある「たづくり」だからこそ、映写機やDCPなど映画に関わる機材に触れる機会があることは「たづくり」ならではの経験になっていると思います。 | 文化・芸術イベント、調布市のイベントで、様々な年齢層のお客様にお越しいただいております。お客様が楽しまれている様子を拝見すると、こちらも嬉しい気持ちになります。 |
ぱれっと9月号 くすのきホール舞台設備について

ぱれっと8月号 たづくりのめずらしい施設の紹介
- 暗室
写真を現像するための部屋です。モノクロフィルムの現像と紙焼きが可能。デジタルカメラの普及で、暗室がある公共施設も少なくなってきていますが、たづくり暗室はまだまだ現役です。近年はワークショップ等でも使用しています。 - 調理実習室・談話室
調布という地域柄でしょうか、土日などの休日や夜間に「そば」を打つ団体の利用が多いです。 - スタジオ
撮影や収録ができる部屋です。撮影等を行わない会議や学習会でも利用することができます。 - 茶室「なごみ庵」
茶道の利用ができます(石庭と立礼席含む)。隣接する2つの和室(百日紅・花水木)と共に使用してのお茶会も可能です。 - 第1・2創作室
美術系の創作に適した部屋です。第1創作室は油彩・水彩・デッサン等の絵画系に、第2創作室は工芸・陶芸・版画等の工芸系の活動に適した室内設備を備えています。
ぱれっと7月号 たづくりを楽しむ館内モデルルート♪

ぱれっと6月号 ~数字でみる文化会館たづくり Part2~
利用者数・施設紹介編

1 たづくりは年間約140 万人、ひと月あたり約12 万人の方が来館している施設です。
★過去3 年間のデータを見ると、年により多少変わりますが、11 月や年度末の3 月に来館される方が多いです。
2 昨年度利用率90%以上の施設
くすのきホール、むらさきホール、リハーサル室、音楽練習室
★様々な催し物が開催できるホールや音楽練習室の人気が際立ちます。
3 昨年度利用率50%以下の施設
スタジオ、茶室、調理実習室、暗室など
★比較的用途が限定されている施設が多いようです。
4 貸出施設以外の紹介
東館 展示室(1階) 主に財団主催の企画展示を行っています
喫茶室(1階)、調布FM(3 階)
中央図書館(4 ~ 6 階)、文化協会(6 階)
観光協会(11階)、展望ロビー(12 階)
西館 保健センターなど
5 常設設備がある施設
○ スクリーンを常設している施設
1001・1002 学習室(10階)、研修室(9階)、第1創作室(11階)
○ ピアノ(有料)が置いてある施設
くすのきホール、むらさきホール、大会議場(12 階)、リハーサル室、音楽練習室(地下2 階)、研修室(9階)
ぱれっと5月号 ~数字でみる文化会館たづくり Part1~
文化会館たづくりのエネルギーについて知ろう!
●「「たづくり」の特徴
・平成7年(1995年)竣工で、地上13階~地下2階の調布市内最大の複合公共施設です。
・ホール・会議室など貸施設、中央図書館、保健センターなど様々な機能があります。
●「たづくり」を運営するのに必要なエネルギーについて
・たづくりが使用するエネルギー(電気・ガスなど)のうち約9割が電気です。
・たづくりの水光熱費は年間約1億円です。
・令和3年度から5年度にかけて省エネルギー設備及び非常用発電設備の更新を行いました。
●主な設備更新
①照明のLED化
②非常用発電機の更新
③非常用燃料タンクの設置
④空調用熱源設備の更新
・設備更新により更新前と比較して大きくエネルギー使用量が減少しました。
・災害時に避難所になることから災害に強い施設を目指して運営していきます。