
「ジョン・シルバー 新宿恋しや夜鳴篇」
宣伝美術:横尾忠則 1967
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調布市文化会館たづくり 学習室 大 1001(10階)
60年〜70年代、アングラ演劇(状況劇場、演劇実験室「天井桟敷」、黒テント)などが、実験的な舞台を繰り広げていた頃、舞台と相乗効果をもたらしたのがポスターです。横尾忠則、宇野亞喜良などがデザインした現物のポスター(一部)を見ながら、現代演劇の魅力に迫ります。
12/03 アングラ演劇ポスターの挑発①
12/10 アングラ演劇ポスターの挑発②
12/17 アングラ演劇以降から現在までのポスター
【講師プロフィール】
株式会社ポスターハリス・カンパニー 代表取締役
株式会社テラヤマ・ワールド 代表取締役
現代演劇ポスター収集・保存・公開プロジェクト 代表
寺山修司記念館副館長
書家
1963年茨城県生まれ。
87年株式会社ポスターハリス・カンパニー設立。
飲食店を中心とした演劇、映画、美術展等のポスター配布媒体業務を確立する。
90年より演劇、映画、展覧会、コンサート、講演会などのイベントの企画・宣伝・プロデュースも多数手がける。
94年、現代演劇ポスター収集・保存・公開プロジェクトを設立。
60年代以降の舞台芸術系ポスターを収蔵し、各界の研究や演劇自身の活性化に役立てている。所蔵品の充実にともない、60〜70年代の演劇ポスターは、独立したコレクションとして高く評価されている。現在まで開催した展覧会「現代演劇ポスター展」「ジャパン・アヴァンギャルドーアングラ演劇傑作ポスター展」「寺山修司と天井棧敷◎全ポスター展」などは国内外約100ヶ所以上におよぶ。
96年には、オーストリア、ハンガリー、チェコにて「現代日本演劇ポスター展」、横浜でセミナー「現代演劇ポスターとグラフィックアート」などを開催。
97年、水戸芸術館現代美術ギャラリー「新宿区北新宿4-3-3原方二階 笹目浩之」展に於いて、自らの姿をポスターとして展示。同年、新国立劇場情報センター(芸術文化振興会)と当プロジェクトとのポスターの収集・データ共有事業を開始した。1999年より毎年、新国立劇場情報センター資料館(銚子市)での展覧会、図録の刊行も始まる。これにより現代演劇系ポスターが公的機関に保存・保管される環境を整えた(現在休止中)。また、開館より現在まで世田谷パブリックシアターポスターギャラリーの企画運営を委託されている。
2000年、株式会社テラヤマ・ワールド設立。寺山修司の著作権管理及び三沢市寺山修司記念館の指定管理者(2009年から継続中)もつとめる。2013年、寺山修司没後30年記念「レミングー世界の涯まで連れてって」(作:寺山修司/演出:松本雄吉)、2017年、寺山修司記念館開館20周年記念「幻想市街劇[田園に死す]三沢篇」(作:寺山修司/演出:J・A・シーザー、他)の企画、プロデュース。編著に『ジャパン・アヴァンギャルドーアングラ演劇傑作ポスター100』(PARCO出版)。『ポスターを貼って生きてきた。就職もせず何も考えない作戦で人に馬鹿にされても平気で生きていく論』(PARCO出版)、『寺山修司とポスター貼りと。僕のありえない人生』(角川文庫)。
【講師からの一言】
紹介するアングラ演劇ポスターは、単なる公演告知の枠を越え、時代を鋭く切り取り、そのポスター自体が発しているメッセージは今も輝き続けています。ポスターは時代の証言者なのです。
電話受付(9:00~21:30、たづくり休館日を除く) TEL:042-441-6150