
伊万里 江戸時代(17世紀中期) 口径23.8㎝ 戸栗美術館所蔵
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調布市文化会館たづくり 学習室 大 1002(10階)
講座の1、2回目では、戸栗美術館所蔵の陶片(伊万里焼や鍋島焼のカケラ)をお手に取ってご覧いただけます。
最終回では東洋陶磁器を専門に所蔵する戸栗美術館をおとずれ、日本のやきものの魅力に迫ります。
江戸時代に日本初の国産磁器として誕生した伊万里焼と、献上を目的として創出された鍋島焼を学ぶ入門講座です。最終回には戸栗美術館で開催の企画展『伊万里・鍋島の凹凸文様』展の見学を行います。
佐賀で花開いたやきものの魅力に触れてみませんか。
①11/21 やきもの入門① 古伊万里
②12/5 やきもの入門② 鍋島
③12/19 戸栗美術館見学 『伊万里・鍋島の凹凸文様』展解説
【12/19 美術館見学の注意事項】
※現地集合・解散
※講座終了時刻(15:30)に閉館します(貸切での見学です)
※保育サービス利用不可
※戸栗美術館にはエレベーター ・駐車場がありません
【講師からの一言】
専門用語が多く、難しそうな印象があるやきものの世界。今回は陶器と磁器の違いをはじめ、磁器の作り方から伊万里焼・鍋島焼の歴史といった作品鑑賞のための基礎をお話しいたします。最終回の展覧会見学では、やきものの魅力や鑑賞の楽しさを目で感じていただければ幸いです。
【講師プロフィール】
黒沢 愛(戸栗美術館学芸課長)
専門は東洋陶磁史。研究論文に「鍋島家伝来の図案-江戸時代における磁器製作-」『東洋陶磁』52号(2023)がある。専門誌『陶説』に小西と共同で「やきもの入門」を連載(2017~20)。これまで戸栗美術館で担当した展覧会は『開館35周年記念特別展 鍋島焼-200年の軌跡-』(2022)や『「柿右衛門」の五色-古伊万里からマイセン、近現代まで-』(2023)など。
小西麻美(戸栗美術館学芸員)
実践女子大学博士後期課程単位満了退学。専門は中国絵画史。戸栗美術館では『古伊万里植物図鑑展』(2018)や『古伊万里幻獣大全展』(2022)など陶磁器に描かれた文様に関する展覧会を中心に企画している。
今展では、やきものの表面に施された凹凸(おうとつ)の文様に注目します。取り上げるやきものは、江戸時代初頭に佐賀・有田(ありた)で日本初の国産磁器として誕生した伊万里焼(いまりやき)と、その技術を応用して徳川将軍家への献上品として創出された鍋島焼(なべしまやき)。これらのやきものの施文方法は筆による絵付けが主流ではありますが、中には表面を盛り上げたり、貼り付けたり、反対に削ったり、くりぬいたりという表現も見られます。
こうした凹凸文様は、画像はもちろん肉眼であっても絵付けによる表現に比べると視認しにくいもの。しかしながら、凹凸文様をあらわすための技法は、型の準備や、ヘラや鉋(かんな)などの工具の使用など、伊万里焼や鍋島焼の基本成形技法である轆轤(ろくろ)挽きだけでは完成しない、ひと手間もふた手間も掛けられ、高い技術力も要するものです。
伊万里焼・鍋島焼あわせて約80点の出展品から、一見気付きにくい、しかし繊細な凹凸文様をご堪能ください。
(戸栗美術館ホームページより抜粋)
公益財団法人戸栗美術館は、創設者戸栗亨が長年に渡り蒐集しました陶磁器を中心とする美術品を永久的に保存し、広く公開することを目的として、1987年11月に鍋島家屋敷跡にあたる渋谷区松濤の地に開館しました。コレクションは伊万里、鍋島などの肥前磁器および中国・朝鮮などの東洋陶磁を主体として約7000点を所蔵しています。日本でも数少ない陶磁器専門の美術館として活動し、年4回の企画展を開催しています。
抽選申込/受付期間:9/29(金)9:00~10/15(日)
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