尾花賢一+石倉敏明 多摩川ジオントグラフィー
尾花賢一+石倉敏明 多摩川ジオントグラフィー 概要
- 開催日
〜
- 開催時間
- 10:00~18:00
- 会場
調布市文化会館たづくり
- 料金
- 無料
内容
土地の歴史やそこに暮らす個人の記憶をもとに、虚構と現実が入り混じる物語を表現するアーティストの尾花賢一と芸術人類学者の石倉敏明が、1年に及ぶ調布のリサーチ等を経て、「多摩川」をテーマに人と自然のかかわりを見つめ、調布の新たな物語を描き出します。
高精細3Dスキャンにより、展示室および連携企画を行ったエレベーターホール、調布市立中央図書館(資料展示)の様子をいつでも、どこからでもご覧いただけます。
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調布の新たな物語
私たちにとって身近な憩いの場であり、映画や漫画など調布近郊の文化産業にとって想像力の母胎ともなった多摩川。上流から流れてきた土砂や漂流物が堆積するように、野川や仙川を水系に含む多摩川一帯には、様々な歴史や文化が育まれてきました。
尾花と石倉は、資料調査やフィールドワークの手法で、自然、地理、歴史、民俗をはじめ幅広い分野から対象地域を捉えながら、今ここに暮らす人々や、歴史に残らない小さな集団・個人の記憶をすくい取り、ドローイングや彫刻で表現しています。 本展のための1年に及ぶ調布のリサーチや市民への取材を経て、彼らは調布の「川」と、そこから発生した人の営みや風景の変化に注目しました。
川は時代や土地の境界をこえて流れ続ける一方で、生/死や聖/俗を分かつ境界そのものとしても捉えられてきました。本展では川の視点から、調布の人と自然のかかわりを見つめ、調布の新たな物語を描き出します。
多摩川ジオントグラフィーとは
「多摩川ジオントグラフィー」はリサーチのなかで生まれた造語で、ジオ(geo:その地)+オントロジー(ontology:哲学的存在論)+グラフィー(graphy:書法/画法)を組み合わせています。
ワークショップ
1.ドローイングワークショップ『川の物語を描く』終了
絵を描く時、「よく見て描いて」と言われたことはありませんか?ここでは川や河原がどんな場所なのか、また川から生まれる物語に注目し、「川を見ずに、よく見て描く」ことに挑戦します。川や河原の役割について参加者全員で考えたあと、川にまつわる個人の思い出や、生まれた物語をもとに、川をドローイングしてみましょう。
2月23日(金・祝) 14:00~16:00
講師:尾花賢一
対象:中学生以上一般向け
定員:10名程度(先着申込)
参加費:1,500円
会場:調布市文化会館たづくり11階 第2創作室
保育サービスあり(有料・事前申込)
※完成作品はワークショップ終了後にお預かりし、会期中展示室で展示します。会期終了後、1か月以内にご来館いただき作品の引き取りをお願いします。
トークイベント
2.作家トーク『多摩川ジオントグラフィーまでの軌跡』終了
新作の制作や、調布でのリサーチを振り返ってお話します。
3月9日(土)14:00~15:30(開場30分前) 終了
出演:尾花賢一、石倉敏明
定員:100名(先着申込)
参加費:無料
会場:調布市文化会館たづくり8階 映像シアター
保育サービスあり(有料・事前申込)
3.クロストーク『調布を歩く、多摩川を描く』終了
民衆や社会など日常の営みから溢れ出た表現をテーマに、調布や多摩川近隣の環境や生活の様子も踏まえながら、ゲストを交えて語り合います。
3月31日(日)13:00~14:30(開場30分前)
出演:尾花賢一、石倉敏明、町村悠香(町田市立国際版画美術館学芸員)
定員:40名(先着申込)
参加費:無料
会場:調布市文化会館たづくり10階 1001学習室
保育サービスあり(有料・事前申込)
作家プロフィール
尾花賢一+石倉敏明
(右)尾花 賢一(おばな けんいち)
1981年群馬県生まれ。秋田県を拠点に活動。人々の営みや、伝承、土地の風景や歴史から生成したドローイングや彫刻を制作。 虚構と現実を往来しながら物語を体感していく作品を探求している。主な展覧会に「国際芸術祭あいち2022」(2022年、常滑市)、「瀬戸内国際芸術祭2022」(2022年、多度津町)、「VOCA2021」上野の森美術館(2021年、東京)など。「VOCA2021」VOCA賞を受賞。
石倉とのユニット名義での展覧会に「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」文翔館(2020年・2022年、山形市)、「表現の生態系」アーツ前橋(2019年、前橋)など。
公式HP
(左)石倉 敏明(いしくら としあき)
芸術人類学者。秋田公立美術大学美術学部アーツ&ルーツ専攻准教授。インド各地や日本の東北地方などで聖者や山岳信仰、神話調査を重ね、環太平洋圏における比較神話学の研究を進めるとともに、多様なアーティストと旅やフィールドワークをともにしながら、アーティストの創造と自身の神話研究を交差させている。主な展覧会に第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」 (2019年)など。
たづくり館内関連企画
展示室を飛び出して、たづくり館内にも「多摩川ジオントグラフィー」の世界が広がります
エレベーターホールアート(たづくり1階)
「多摩川ジオントグラフィー」仕様にラッピングします。
期間:1/24(水)~
「尾花賢一+石倉敏明 多摩川ジオントグラフィー」×調布市立図書館 多摩川とアーティストを知る
(たづくり4階・5階)
たづくり館内の調布市立中央図書館で、尾花と石倉がリサーチで実際に使用した資料や、「多摩川」についてより深く知る資料、そしてアートや人類学について知る資料を展示しています。展示資料は貸出可能です。
期間:①1/26(金)~3/24(日) ②3/27(水)~5/26(日) ※時間は図書館の開館時間に準ずる
会場:①5階小展示コーナー ②4階正面展示コーナー
調布市立図書館公式HP:https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/
物販
※取り扱いは現金のみ
後援
調布市教育委員会、J:COM、調布FM83.8MHz
協力
調布市立図書館
グラフィック
制作協力
三泊三日、大関智子、芝彩端、清水康平、白石百
取材協力
有限会社テオアート(奈良堂)、調布市文化協会、調布市民のみなさま
映像提供
調布市
スペシャルサンクス
大小島真木、高嶺格
技術協力(3Dスキャン)
NTT-ME(NTT東日本グループ)