タナカマコト展 “風、抜ける”
タナカマコト展 “風、抜ける” 概要
- 開催日
〜
- 開催時間
- 10:00~18:00
※会期中の休館日は以下のとおり
9月27日(月)~30日(木)、10月25日(月)・26日(火) - 会場
調布市文化会館たづくり
- 料金
- 無料
美術界に限らず音楽、CMにも作品を提供するなど活躍中の切り絵作家・タナカマコトさん。“風、抜ける”と題した本展では、「風鈴」をモチーフとしたインスタレーションをはじめ、約50点を展示します。
内容
切り絵—それは一枚の紙を切り抜いて絵を作り上げていく絵画手法。繊細で緻密に美しく仕上げられた作品は、いつの世も世界中の人々を驚かせてきました。
切り絵作家・タナカマコトさんの作品もその一つです。細かな下書きはせず、フリーハンドで一丁のはさみを巧みに扱い、レシートや書籍の言葉を残しながら形を切り抜き、残された言葉と切りぬかれた形を関連づける独自のスタイルで活動しています。代表作「タダのカミ様」は、人間の欲望の証拠とも言えるレシートを神様のフォルムにして浄化するというコンセプトのもとに制作されました。その媒体のもつ意味と形の関連づけの独自性が評価され、第20回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバルでグランプリを受賞。また、グランプリアーティスト展では、自身の娘さんへの読み聞かせから生まれた創作童話をテーマに、広辞苑や文庫本を素材に、会場いっぱいに拡がる切り絵のインスタレーション「切りひらひらく」を発表し、話題を呼びました。
“風、抜ける”と題した本展では、昔は魔除けとして使用されていた「風鈴」をモチーフとしたインスタレーションをはじめ、「タダのカミ様」「切りひらひらく」など約50点を展示します。また、展示室を飛び出し、エントランスホールには「お家で作って、たづくりに風鈴を飾ろう☆」で一般募集した作品とともに、新作を展示します。
生活のなかで目にする身近なものが美しく変わるさまをお楽しみいただければ幸いです。
公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団
作家プロフィール
タナカマコト
1982年生まれ。
細かな下書きはせず、フリーハンドで切り絵を制作。
レシートや書籍に印字された言葉を残しながら形を切り抜いたり、写真を切り抜くことで、媒体のもつ意味と切り抜かれた形を関連づける独自のスタイルで活躍する。
主な受賞に、「汐博2010」シオサイト賞。「SICF20」グランプリ(2019年)。
主な個展に、「変身-henshin-」(2018年 サンシャイン展望台 SKY CIRCUS、東京)、「変身-henshin-」 (2016年 GALLARDA GALANTE、京都)、「切りひらひらく」(2020年 spiral showケース、東京)、「タダのカミ様」(2020年 spiral MINA-TO、東京)「ほつれても」(2021年 UNIQLO TOKYO エントランス、東京)
そのほか、ginza.com (GUCCI)制作(2020年)、ニトリTVCM(X’mas篇)制作(2014年)、MAJOLICA MAJORCA10周年記念スペシャルムービー制作(2013年)など、さまざまな場面で活躍の場を拡げている。開催に寄せて
誰も経験したことのない大きな変革期を迎え、生活様式が一変した2020年。私にとっては、新しい切り絵の表現に挑戦する一年でもありました。今回の展示では主に2020年からの作品を展示しています。むき出しの切り絵は、微かな風を感じ、湿度を感じ、うねり、生きているように変化します。壁に落ちた影も、動きます。風が通り抜ける度に、表情を変えていく。是非、近づいて、印字されている文字と素材も合わせてお楽しみください。
タナカマコトさんが切り絵を始めたきっかけや、今回出展した作品についてお話しします。
10月16日(土)14:00~15:30(開場30分前)
調布市文化会館たづくり8階 映像シアター
[定 員] 先着50人(事前申込制)
「お家で作って、たづくりに風鈴を飾ろう☆」風鈴展示のご案内
展覧会に先立ち、お家で参加できるワークショップ 「お家で作って、たづくりに風鈴を飾ろう☆」 を行い、9/6(月)までに、250個を超える風鈴が集まりました。
風鈴づくりにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございました!
※風鈴の募集は終了しています
作品展示
展示期間:11月14日(日)まで
展示場所:文化会館たづくり1階 エントランスステージ
文化会館たづくり1階 展示室前
開館時間:9:00~21:30 ※展覧会の鑑賞可能時間は18:00まで
作品の返却をご希望の方へ
ご希望の方には風鈴をお返しします。
引取場所:文化会館たづくり 7階財団事務室(文化事業係)
引取期間:11月17日(水) ~ 12月26日(日)
※お名前の記載がない作品をお持ち帰りになる場合は、制作したお子様(本人)に直接作品を確認していただきます
お家で風鈴を作ってみよう!
むかしむかし、風鈴は魔除け厄除けの力があり、その音のきこえる範囲に住む人々には災いが起こらないと言われていたそうです。
コロナ禍が早く収束し穏やかで明るい世の中になることを願って、お家で色んな顔の風鈴を作ってみましょう。
[用意するもの]
紙コップ、カラーペン、ハサミ、糸、折り紙、鈴(※用意できればで大丈夫です)