
館内アート情報

東館1階エレベーターホールでは、エレベーターを待つちょっとした時間を豊かなアート鑑賞の時間に転換させる試み「エレベーターホール・アートプロジェクト」を実施しております。年に1回程度展示替えもしておりますので、ご来館の際にご注目ください!
第13期 :エレベーターホールアート
〈写真〉上田優紀・〈スポンジオブジェ〉ヨシカワゴエモン



作品について
1 階展示室で開催中の「調布市文化会館たづくり30周年記念事業 昆虫のはなし Let’s talk about insects」の関連展示として、たづくりの館内に多様な生き物のアート作品を展示しています。
エレベーターホールには、「海の生き物」をテーマに、壁面に写真家 上田優紀による南極の作品、天井にヨシカワゴエモンによるスポンジオブジェを展示します。
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作家について

上田優紀(写真家)
1988 年、和歌山県出身。大学を卒業後、24 歳の時に世界一周の旅に出発し、1 年半かけて45 カ国を周る。帰国後、株式会社アマナに入社。2016 年よりフリーランスとなり、想像もできない風景を多くの人に届けるために世界中の極地、僻地を旅しながら撮影を行なっている。近年はヒマラヤの8000m 峰から水中、野生動物や南極まで活動範囲を広めており、2021 年にはエベレスト(8848m) を登頂した。
2023 年に調布市文化会館たづくり1階展示室で開催した「上田優紀 写真展 2860-8848」では、エベレストまでの旅の記録約70 点を展示、子供たちと星空を眺めるワークショップやギャラリートークを行った。
2025 年7 月には新書「七大陸を往く 心を震わす風景を探して」を刊行。刊行に合わせて代官山蔦屋書店、梅田蔦屋書店などで展示、トークイベントを開催。

ヨシカワゴエモン
1957年生まれ。スポンジ作品。「ソラヲトブ・・・フシギ・・・」をテーマに、昆虫だけではなく、人などをスポンジや金属を使ってオブジェを制作。またゼンマイや電気で「動き・音・光」を盛り込んだオブジェによる幻想的な空間作りも手がける。
助成

令和7年度文化庁 文化芸術創造拠点形成事業

エレベーターホール・アートプロジェクト」過去の出品者
第1期:諫元大輔 / 第2期:ハービー・山口 / 第3期:穂村弘×古門圭一郎 / 第4期:ベー・ビョンウ /
第5期:Colliu(コリュ) / 第6期:堂本右美 / 第7期:千住博 / 第8期:町田帆実/ 第9期:与那覇 俊 /
第10期:尾花賢一+石倉敏明 「多摩ジオントグラフィー」/ 第11期 : クリエイティブリユースでアート!の取組紹介/
第11期:調布市パラアート展「アワード部門」受賞作品
調布市パラアート展「アワード部門」受賞作品 レプリカの展示
令和7年2月~7月 ※5月12日に作品の入れ替えをしました

<現在、展示中の作品>
■8階 調布市長賞
カラフルハート 竹田 拓生 (特定非営利活動法人ファーストステップ)
■9階 FC東京賞
ハートレディ 久保庭 伊太郎 (調布を耕す会 しごと場大好き)
■10階 東京サントリーサンゴリアス賞
すまいるハート 社会福祉法人 調布市社会福祉事業団 知的障害者援護施設 すまいる 一同
■11階 読売巨人軍賞
わたしのきもち 松村 明莉 (ポコポコ・ホッピング富士見町)
※当展示は、作品レプリカのレンタル料の一部を作者に還元しています。
※「調布市パラアート展」については、こちら https://www.city.chofu.lg.jp/040010/p020446.html


- エントランスや階段の踊り場、窓など、施設のスペースを活用してアート作品の展示を行っています。
- 1995年の開館時より設置されている作品に加え、2018年度には現代アート作品の設置も行いました。
小林万里子《ナンジャモンジャの樹》2020
東館7階~12階 東側窓面


作品について
7階から12階の窓にまたがり、市の木として親しまれる「くすの木」が大きく描かれた作品です。樹木の周囲には多摩川を思わせる流線が伸び、そこには様々な動植物がいきいきと暮らしています
作家について
- 小林万里子(KOBAYASHI Mariko)
- 布/糸/和紙などを用い、織/染/刺繍の技法を組み合わせたテキスタイル作品を制作する。
- 生と死が繰り返されていく自然をテーマに、希薄になりつつある生き物との関係を描く。
- 大阪府出身。多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻、同大学院修了。
受賞歴
- STEAMCREAM 3周年記念デザインコンペ 最優秀賞(2010)
- 第15回フラッグアート展in岐阜 最優秀・日比野克彦賞(2011)
- New beat,in香港
- Bronze Award(2012)
- Premiovalcellina2012 佳作(2012)
- 小名浜国際大漁旗デザインコンペ 審査員賞(2012)
- 第2回ニングル大賞 佳作(2012)
- 伊藤若冲感性インスパイア作品展国際コンペティション 入選(2012)
- Tokyo Midtown Award 2014 優秀賞(2014)
角文平《World Tour》2018
東館1階~6階 エレベーターホール横階段室


作品について
空港を彷彿とさせる案内標識と、1階から6階の階段室(踊り場)に設置された窓を模した造形物6点が組み合わさった作品です。案内標識に従って階段を上り下りすると、各階の窓から様々な国の風景を臨むことができます。調布から始まり、上海、カトマンズ、パリ…と、巡る都市は様々で、調布市との距離や関係性を想像させます。
作家について
- 角文平(KADO Bunpei)
- 日常的に見慣れたものを組み合わせることで
- 本来のものが持つ機能や意味をずらし、
- 新たな意味を見る側に連想させるような彫刻を制作。
- 近年は空き家や学校の教室を使ったプロジェクトを経て、
- 作品周辺の空間を作品の一部として取り込むようなインスタレーションも展開。
- 福井県美山町生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科金工専攻卒業。
受賞歴
- アートサイト小千谷2003
- 魚沼水産賞(2003)
- 第2回コンクリートアートミュージアム名古屋 佳作(2005)
- 第9回岡本太郎記念現代芸術大賞展 特別賞(2006)
- 第10回岡本太郎現代芸術大賞展 特別賞(2007)
- 武蔵野美術大学 パリ賞(2008)
開館当時からの設置作品
望月直登《光る波》1995
麻生秀穂《緑の情景》1995

陶板レリーフ、モザイクなど様々な素材による壁画や彫刻・モニュメントなどを制作する望月直登によるステンレスレリーフ。

国内外の各地で様々な素材によるパブリックアート作品を手がける麻生秀穂による大理石レリーフ。東京藝術大学名誉教授。
チェーザレ・ラピーニ、彫刻作品3点、1898
その他

19世紀イタリアの彫刻家チェーザレ・ラピーニ(Cesare Lapini)による石彫作品三点。
