
せんがわ劇場 DEL(デル):演劇アウトリーチ事業


演劇アウトリーチ事業とは
プロのアーティストとして演劇活動をしているせんがわ劇場DEL(デル)のメンバーが、市内の小学校、中学校、福祉施設などに出向き、シアターゲームや身体表現などの実技体験プログラムを通して、コミュニケーション力をはじめとした「生きる力」を育むお手伝いをします。 様々な演劇ジャンルの専門知識を持つDELメンバーが、各訪問先にヒアリングをして、効果的なアウトリーチプログラムを提供します。
アウトリーチとは…
「手を伸ばす」の意から「地域への奉仕、援助、福祉活動」「公共機関の出張サービス」などの活動の総称です。
近年は施設の外で実施される文化事業の総称。芸術普及、館外活動といわれることもあります。
(「劇場・ホールで働く人のための舞台用語ハンドブック」より引用)
アウトリーチの種類
①表現ワークショップ
個性豊かなDEL(デル)メンバーが様々な演劇的手法を用いたワークショップを実施します。
実施先例①:小中学校の通常学級、学童、企業など
演劇的手法を用いたワークショップを行い、普段の授業や社内研修とは違った交流を生み出し、円滑なコミュニケーションにつなげます。
【これまでの実施先】
調布市立柏野小学校(2年生)、調布市立第七中学校(1年生)、地域交流センター まんまる(子ども第三の居場所)、調布市立小学校教育研究会児童文化部(教職員向け)、社会福祉法人六踏園
実施先例②:特別支援学級や放課後デイサービスなど
子どもの特性に適した表現ワークショップを行い、子どもたちの可能性に大人も子どもも気づく機会になります。
【これまでの実施先】
調布市立調布中学校8組(特別支援学級)、調布市立神代中学校11組(特別支援学級)、東京都立調布特別支援学校、放課後等デイサービスわかば
実施先例③:学びの多様化学校/教育支援センターなど
生徒一人ひとりの個性に見合った対応により、生徒の自尊感情の向上や登校習慣の回復など進学等への好影響が期待できます。
【これまでの実施先】
調布市立第七中学校はしうち教室(不登校特例校)、調布市適応指導教室 太陽の子
実施先例④:乳幼児向け施設
乳幼児と保護者が一緒に楽しく想像し、交流する場を設けることで、答えのない想像豊かな時間をつくります。
【これまでの実施先】
・白百合子育て支援ルーム りすぶらん・あんふぁん
活動報告はこちら▶https://www.shirayuri.ac.jp/news/2025/001882.html
・白百合女子大学人間総合学部国際交流プログラム
②参加型鑑賞演劇


ワークショップと演劇鑑賞が一体化したプログラムを通じて、楽しく深く物語を理解することができます。
通常の観劇では味わえない特別な体験をお届けます。
【主な対象】保育園児~小学生
【これまでの実施先】市内児童館(つつじケ丘、多摩川、深大寺、染地、国領、佐須、西部、富士見、調布ケ丘)
③部活動や学芸会での演技指導
本格的な演技指導のほか、身体表現やダンスなどの表現活動全般をサポートします。
【主な対象】小中学生
【これまでの実施先】調布市立滝坂小学校(学芸会指導)、調布市立第三中学校演劇部(ゲネプロ招待等)
アウトリーチの目的と効果
▶せんがわ劇場の演劇アウトリーチでは、以下を主な目的としています
・自分を表現し、他者を理解し受容するコミュニケーション力(交流力)を育む
・子どもの潜在的な創造性や、人を思いやる心などを伸ばす
・様々な演劇のトレーニング法を通じて、自分自身を素直に表現することを学び、自己肯定感を高める
・集団創作の体験によって、他者を受け入れる思いやりの心が芽生え、より柔軟な社会性を獲得できる
・本格的な演技指導を受けることで、技術的な向上や、演劇の面白さを実感することができる
▶せんがわ劇場の演劇アウトリーチによる効果
白百合女子大学と連携したアウトリーチ事業の効果についての研究報告「放課後等デイサービスにおける
演劇アウトリーチ活動の実践とその効果」は、以下からご確認いただけます。
▶参加者の感想

実施先の先生方の声
・「演劇」ときいて難しい感じがしていましたが、ゲームも沢山あって自分達でも工夫してやってみたくなりました。(大学・ベイビーワークショップ)
・生徒たちの意外な一面を知ることができてよかった。(中学校)
・みんなで協力する達成感があり、授業後、クラスの協調性が高まったことを実感しました。(中学校)
・普段、人前に立つことが苦手な生徒も明るく取り組んでいた。(特別支援学級)
・あまり表現や表出が得意ではない生徒が、進んで表現や表出をしようとする姿が見られた。(特別支援学級)

生徒の声(中学校)
・みんなと笑えて、みんなのことをよく知れて、とても良い経験になりました。
・普段話したことがない人とも、テーマに沿った表現ができて良かった。
・今私は限られた友達としか話せてないのですが、今回、色々な人と話せて楽しかった。これからはいろんな人とジャンジャン話そうと思った。
・人前で発表するのが苦手でしたが、今回の2時間はすごく楽しく、発表することがあまり怖くなくなりました。
講師:DEL(デル)について
実施までの流れ
①劇場までお問合せください
電話:03-3300-0611
メール:sgekijou@chofu-culture-community.org
②実施に向けた打ち合わせ・下見
担当者さまと劇場職員・DELメンバーが内容、日時、会場、要望、予算等に関して打ち合わせを行います。
参加者の方の特性などもお伺いします。
③実施内容(プログラム)と派遣講師の決定
実施先に応じてプログラム内容や派遣アーティストを決定します。
④演劇ワークショップの実施
