調布シネサロン『Wの悲劇』『どついたるねん』『つぐみ』『ニンゲン合格』（令和5年度優秀映画鑑賞推進事業）

3月2日(土)10:30～『Wの悲劇』

（1984年／35ｍｍ／カラー／アメリカン・ビスタ／モノラル／109分）

■原作：夏樹静子 　脚本・監督：澤井信一郎　 脚本：荒井晴彦
■出演：薬師丸ひろ子、世良公則、三田佳子、蜷川幸雄　ほか

13歳にして一躍トップアイドルになった薬師丸ひろ子が、感情の微妙な動きまで熟視した長回しによる演出のなかで、大人の役者への新境地を開いた作品。その年の映画賞を多数受賞し、澤井信一郎監督の代表作にもなった。劇団の若い研究生が、看板女優からスキャンダルの身代わりを引き受けたことから、舞台「Wの悲劇」の主役の座を得、真の女優となっていく姿を描く。

3月2日(土)14:30～『どついたるねん』

（1989年／35ｍｍ／カラー／ヨーロピアン・ビスタ／モノラル／110分）

■原案：赤井英和　脚本・監督：阪本順治　　
■出演：赤井英和、原田芳雄、相楽晴子、美川憲一　ほか

「浪速のロッキー」との異名をとったプロボクサーの赤井英和が、映画初主演した作品。本作で監督デビューした阪本順治監督は、赤井の飾らない魅力と、コーチを演じた原田芳雄の緩急自在の演技を掛け合わせ、唯一無二のボクシング映画となった。プロボクサーの安達は試合で頭部に瀕死の重傷を負い、ドクターストップにより引退に追い込まれる。リングへの執着が捨てられない安達は、無謀にも選手復帰を目指す。

3月3日(日)10:30～『つぐみ』

（1990年／35ｍｍ／カラー／アメリカン・ビスタ／モノラル／106分）

■原作：吉本ばなな　脚本・監督：市川準
■出演：牧瀬里穂、中嶋朋子、真田広之、財津和夫　ほか

吉本ばななの小説『TUGUMI』の映画化で、牧瀬里穂が各映画賞の新人賞を独占した思春期映画の秀作。監督の市川準も本作で数々の映画賞に輝いた。老舗旅館を営む両親のもとに生まれたつぐみは、病弱な体質ゆえに甘やかされて育ち、その傍若無人ぶりは家族を困らせていた。従姉妹のまりあ、姉の陽子とともに過ごすことになった18歳の夏、つぐみはある出来事をきっかけに恭一という青年と出会う。

3月3日(日)14:30～『ニンゲン合格』

（1999年／35ｍｍ／カラー／アメリカン・ビスタ／ドルビーSR／109分）

■脚本・監督：黒沢清　　
■出演：西島秀俊、麻生久美子、役所広司、哀川翔、大杉漣　ほか

『ドライブ・マイ・カー』で、全米批評家協会賞主演男優賞に輝くなど、世界的にも注目を集める西島秀俊の27歳のときの主演作。西島演じる豊は、10年間の昏睡状態から奇跡的に目覚めるが、家族は離散しており、父の大学時代の友人の岩雄が面倒をみることに。豊はもう一度みんなで暮らすことを求め、家族で開いていたポニー牧場を再建しようとする。スリラーやアクションの斬新な演出が評価されていた黒沢清監督による、初の本格的な家族ドラマ。

共催：

特別協力：文化庁　（一社）日本映画製作者連盟　全国興行生活衛生同業組合連合会　東映（株）　東宝（株）
協力：イオンシネマ シアタス調布

調布シネサロンとは

調布シネサロンは、「映画のまち調布」推進のための映画上映会です。 年間10本の作品をテーマを決めて上映しています。

令和5年度ラインナップ

5/19（金）①14:30　②19:00　『オーケストラ!』(調布国際音楽祭2023を楽しむ)

6/8（木）①14:30　②19:00　『アンコール!!』（調布国際音楽祭2023を楽しむ）

7/19（水）①14:30　②18:30　『鑑定士と顔のない依頼人』（ちょうふ市民カレッジで深く学ぼう）

8/8(火)　①10:30　②14:00　『映画 きかんしゃトーマス おいでよ！未来の発明ショー！』（夏休みキッズ上映）

10/4（水）①14:30　②19:00　『ＡＮＮＩＥ／アニー』

11/11(土)　14:00　サイレント映画ライブ『血と砂』『椿姫』

以後　順次公開