せんがわ劇場 芸術監督
新たな出会いが生まれる場所へ
せんがわ劇場芸術監督 小笠原 響
芸術監督に就任して早2年。昨年度は河童と少年の出会いと友情を描いた『木島平のカロ』の上演を通じて、調布市の姉妹都市・長野県木島平村との新たな交流が生まれました。その後上演された『ピギーバック』でも、せんがわ劇場演劇コンクール出身の新進気鋭の脚本家と現在演劇界で注目を浴びている実力派の演出家とのコラボレーションが話題を呼んでいます。
就任3年目となる今年度は、新たな出会いを更に加速します。
5月の『第16回せんがわ劇場演劇コンクール』では全国応募の中から厳選された5団体がせんがわ劇場に集結。選りすぐりの演劇作品を披露した後、専門審査員の講評、公募の一般審査員を交えてのアフターディスカッション、団体同士の交流会という「出会い」を重視したコンクールを今年も開催します。
8月には、海外アーティストがせんがわ劇場に。せんがわ劇場特有の濃密空間で織りなす海外アーティストとの出会いは、国を越え言葉を越えた感動を共有する貴重な体験となるでしょう。
秋の芸術監督公演は、せんがわ劇場演劇コンクール出身で今乗りに乗る脚本・演出家の鈴木アツトさんに新作を依頼。チェコ共和国の初代大統領となった劇作家が勤めていたビール工場を舞台に、市民と自由の関係を解き明かす『雲のビール』をお届けします。
11月には、戦後80周年を記念して沖縄で創られた『真の花や』を沖縄の歌と踊りを交えて。また近年W・シェイクスピアの幻の作品と認定され、日本では初上演となる『ファヴァシャムのアーデン』をシェイクスピア翻訳者として名高い河合祥一郎氏が自らの翻訳・演出で上演します。(『ファヴァシャムのアーデン殺人事件』)
12月は、親と子のクリスマスシアター。今年はプチ・クリスマス『感じる・体験するシェイクスピア~ロミオとジュリエット~』。
3月は『源氏物語』を、現代を生きる女性と照らし合わせ、身体表現を交えてお送りします。
これらに付随したワークショップや学校・施設と連携したアウトリーチ事業、近隣大学との連携事業も進めていきます。
今までにないほど、出会いと刺激に溢れたラインナップが出そろいました。ぜひ皆さん、人生に豊かな彩(いろどり)を与えてくれる新たな出会いを、せんがわ劇場で体験してみてください。スタッフ一同、皆様のご来場をお待ちしております。

小笠原 響 Ogasawara Kyo
| フリーの演出家として小劇場を中心に100本を越える舞台公演を演出。2018年、読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。その後日本芸術文化振興会演劇分野プログラムオフィサーを務めた経験から劇場を拠点とした演劇事業にも関わり、地域の演劇振興に貢献。2024年、再度読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。同年4月、調布市せんがわ劇場芸術監督に就任。 主な演出作品 俳優座劇場最終公演『嵐 THE TEMPEST』『聖なる炎』(俳優座劇場プロデュース)、『慈善家-フィランスロピスト』『屠殺人ブッチャー』『ベルリンの東』(名取事務所)、『囲われた空』『善人たち』(劇団民藝)、『真の花や』(エーシーオー沖縄)、『ジン・ゲーム』(加藤健一事務所)、『正義の人びと』(劇団俳優座)、『The Weir-堰-』(劇団昴)、『拝啓、衆議院議長様』(P カンパニー)、千葉市民創作ミュージカル『稲毛の浜で会いましょう』ほか。 |
令和6年度就任時の特設ページは以下よりご覧いただけます。