第15回せんがわ劇場演劇コンクール・参加団体募集
第15回せんがわ劇場演劇コンクール・参加団体募集 概要
- 開催日
〜
- 開催時間
- 募集期間:2024年9月10日~11月8日
- 会場
調布市せんがわ劇場
- 料金
- エントリー料・参加費無料
- 受付開始日
- 9月中(順次開始)
内容
2025年5月24日(土)、25日(日)に開催する、第15回せんがわ劇場演劇コンクールの参加団体を募集します。
せんがわ劇場演劇コンクールは、専門審査員全員による講評、つくり手と審査員が意見を交わし合うアフターディスカッション、「DEL」でのせんがわ劇場事業への参加など、数々の独自の取り組みを特徴としています。
皆さまのご応募をお待ちしています。
※応募の前に必ず、募集要項をよくご確認ください
<企画監修・専門審査員の徳永京子からのメッセージ>
たくさんの言葉が待っているコンクールです。自分たちの新しい輪郭を形づくる言葉。伝えたかったことをすくいとってくれる言葉。まったく予想しなかった解釈による言葉──。中には悔しいものもあるかもしれませんが、通常の公演から一歩踏み出して新しい言葉に触れることが、大きなステップになります。演劇に携わる5人の専門審査員、観劇歴や年代もさまざまな公募審査員、そしてその人たちと語り合う時間を用意して、ご応募をお待ちしています。
2025/1/4 一次審査通過団体をアップしました。
2024/10/24 一次審査員をアップしました。
2024/9/10 参加団体の募集を開始しました。
審査員5名のメッセージコメントを掲載しました。
2024/8/29 コンクール概要・募集要項・審査員情報等をアップしました。
一次審査通過団体発表 (2025/1/4)
厳正な審査の結果、以下の13団体が一次審査を通過しました。
*二次審査通過5団体(ファイナリスト)は、1月下旬頃に発表いたします。
アオガネの杜
エンニュイ
お寿司
劇団不労社
D地区
7度
人間の条件
はちみつ
マミアナ
マリアッチ
よた
令和座
老若男女未来学園
※五十音順
せんがわ劇場演劇コンクールとは
調布市せんがわ劇場は平成20年(2008)年に開館した調布市の公共劇場です。
当劇場のミッションである「次世代を担う実演家の育成」に基づき実施している企画がせんがわ劇場演劇コンクールです。
コンセプトは「出会い」。批評の言葉、観客、アーティスト同士など、さまざまな出会いを提供し、従来のコンクール以上のコミュニケーションを目指しています。
本コンクールではとりわけ、批評の言葉を大切にしています。全専門審査員が全ファイナリスト団体について直接講評し、その後、公募審査員と参加団体も交えてアフターディスカッションを行います。
本コンクールは、単に優劣を競うものではなく、せんがわ劇場における舞台芸術活動者の育成支援の出発点と位置づけています。
コンクールの特色その1=3つの「出会い」
1.『新たな観客』との出会い
コンクールを楽しみにしているお客さまが多く、劇団の新たなファンを得ることができるチャンスです。
2.『各分野のプロフェッショナルによる講評』との出会い
全専門審査員が、全出場団体について講評を行います。
3.『劇場や地域』との出会い
コンクール出場者は、劇場主催事業に参加したり、調布市内の小中学校などさまざまな場所で演劇アウトリーチ活動を行っている「DEL」(ページ内リンク:DELとは)に参加できます。詳しくはページ下部に掲載しています。
コンクールの特色その2=「出会い」を「理解」に深めるコミュニケーション
表彰式終了後、出場団体・専門審査員・公募審査員がフラットに語り合う場として『アフターディスカッション』の時間を設けます。ファシリテーターの進行のもと、突っ込んだ解釈、素朴な感想、異論反論を率直に交わし、表現者と観客の距離を近づけます。
コンクール概要
- 名称
第15回せんがわ劇場演劇コンクール - 開催日
令和7年(2025年)
5月24日(土) 1日目・3団体上演
5月25日(日) 2日目・2団体上演・表彰式・アフターディスカッション - 会場
調布市せんがわ劇場 - 出場団体
5団体
募集要項
応募資格
- 舞台芸術活動をしている方。過去3回以上の主催公演を、5年以内に行っていること。
- コンクール出場時のスタッフ(舞台監督・音響・照明)を用意できること。
- 参加団体説明会(1名以上)と、最終打ち合わせにスタッフ(演出・舞台監督・音響・照明)が参加できること。
- 表彰式、アフターディスカッションに参加できること。
- 受賞公演を実施できること。
上演作品
オリジナル作品(新作、既上演作品は問わず)とする。原作物の翻案作品可。
上演時間
30分以上40分以内
エントリー料
無料
応募期間
・開始:9月10日(火)
・締切:11月8日(金)23:59
・締切厳守
上演補助金
出場5団体に、一律50,000円を支給
応募方法
- 過去の上演作品全編収録映像データ(ダイジェスト不可)を、WEB上で閲覧できるように準備する。YouTubeの限定公開機能を利用する。
- 応募フォームに全項目を記入し、提出する。
※コンクール本選上演作品の「作家・脚本・翻訳」及び「演出家」は、映像資料と同一人物であること
※途中保存可
参考 前回(第14回)コンクール応募フォーム 質問事例
「演劇について最も感じている課題はなんですか。それを解決するために必要なことと、ご自身ではどう取り組んでいきたいかをお聞かせください(300文字以内)」
「明日、せんがわ劇場でどんなことをやってみたいですか(300文字以内)」
「5年後、せんがわ劇場でどんなことをやってみたいですか(300文字以内)」
参考 前回(第14回)コンクール資料
①参加団体用コンクールレギュレーション
②せんがわ劇場舞台図面
③せんがわ劇場舞台図面(墜落防止用ワイヤー長さ入り)
賞
グランプリ(1団体)
専門審査員が決定。
2026年6月1日(月)~6月7日(日)の1週間劇場ホール使用権(付帯設備込)を贈呈 ほか
オーディエンス賞(1団体)
公募審査員と、全公演を鑑賞した観客の投票により決定。
2026年5月29日(金)~5月31日(日)の3日間劇場ホール使用権(付帯設備費込)を贈呈 ほか
個人賞(劇作家賞・演出家賞・俳優賞)
専門審査員が決定。
その他
- せんがわ劇場DELへの参加権
コンクール出場者は、せんがわ劇場DELに参加できます。
※DELの活動や参加方法などの詳しい説明は、最終打ち合わせと同日に行います。 - 専門審査員全員による講評
講評表彰式では、専門審査員全員がそれぞれ、出場5団体への講評を行います。
スケジュール
【★】… 出場団体(二次審査通過団体)は参加必須
~11月8日(金) 参加団体募集
1月上旬(予定) 一次審査通過団体を発表 ※最大15団体
1月下旬(予定) コンクール出場団体(二次審査通過団体)を発表
2月25日(火)13:00~ 【★】参加団体説明会 せんがわ劇場で実施(対面参加のみ)
3月下旬 チケット発売開始
4月下旬 舞台資料提出締切
5月15日(木)13:00~ 【★】最終打ち合わせ せんがわ劇場で実施(オンライン可) ※13~17時のうち30分程度を運営が指定。
5月20日(火)~23日(金) 【★】テクリハ・ゲネプロ 仕込み・バラシ含め、本番と同様の内容を同様の時間で行う ※日時は運営が指定。
5月24日(土)、25日(日) 【★】第15回せんがわ劇場演劇コンクール
※出場団体作品のライブ配信は実施しません
審査員
専門審査員 ※敬称略
生田 みゆき いくた みゆき(演出家)
文学座演出部所属、演劇ユニット「理性的な変人たち」メンバー。2016年、ドイツ文化センターの文化プログラムの語学奨学金(芸術分野対象)を得てドイツに滞在。演劇の現場のみならず、オペラ作品の経験も多い。
近年の演出作品に『建築家とアッシリア皇帝』、パレスチナ演劇上演シリーズ『占領の囚人たち』、『アナトミー・オブ・ア・スーサイド ー死と生を巡る重奏曲ー』、『海戦2023』、『屠殺人ブッチャー』など。第31回読売演劇大賞優秀演出家賞、令和5年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
<生田みゆきからのメッセージ>
これまでの演劇活動の中で、いくつか忘れられない出会いがあります。それは誰かの作品だったり、私の表現へのリアクションだったり、演劇について語り合う言葉だったりしました。このコンクールに勇気を持って応募される方々も、きっと「何か」を得ることを期待し、求めていらっしゃることと思います。未来につながるような議論が生み出される場にできるよう、私も皆様の真剣さに応え、全力を尽くしたいと思います。皆様との「出会い」を、楽しみにしています。
松尾 貴史 まつお たかし(俳優)
1960年5月11日生まれ 兵庫県出身。俳優、タレント、ナレーター、コラムニストなど幅広い分野で活躍。下北沢のカレー店「般゜若」(ぱんにゃ)店主。2019年には舞台『ザ・空気ver.2 誰も書いてはならぬ』で第26回読売演劇大賞優秀男優賞、21年『鴎外の怪談』で第29回読売演劇大賞優秀男優賞と第56回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。近年の主な出演作に、【舞台】『斑鳩の王子―戯史 聖徳太子伝―』『ダブリンの鐘つきカビ人間』『裸足で散歩』(24)、『桜の園』 (23)【ドラマ】『RoOT/ルート』(TX)など。
<松尾貴史からのメッセージ>
「出会い」をテーマとしたユニークな演劇コンクールに関与することができることに、大きな喜びを感じています。
時間芸術であり、かつ空間芸術でもある演劇の総合的な表現は、何かを創造したいという衝動を凝縮して多くの人たちと共有できる、素晴らしく的確な手段だと信じます。
劇場という、有形ながら無尽蔵の可能性を持つ実験空間でどんな出会いの可能性が見つけられるのか、すこぶる楽しみにしています。
山田 由梨 やまだ ゆり(作家・演出家・俳優)
1992年東京生まれ。立教大学在学中に「贅沢貧乏」を旗揚げ。演劇作品の作・演出、小説執筆、ドラマ脚本・監督を手がける。『フィクション・シティー』(17年)、『ミクスチュア』(19年)で岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。セゾン文化財団セゾンフェローI。21年、23年にはかながわ短編演劇アワード 県内高校生選抜大会 審査員を務める。
主な担当ドラマに、NHK夜ドラ「作りたい女と食べたい女」脚本、ABEMA「17.3 about a sex」脚本、WOWOWオリジナルドラマ「にんげんこわい」シリーズ 脚本・監督など多数。
<山田由梨からのメッセージ>
20歳の時に劇団を立ち上げ、演劇を作り始めて早くも12年が経ちました。いまだにずっと考え続けているのは、「演劇とは何か」「他の媒体ではなくなぜ演劇でなくてはだめなのか」「誰のために上演するのか」ずっとずっと自分に問いかけ、その答えを模索しながら今も作っています。これからもそれを考えながら作るんだと思います。あなたはなぜ、演劇なんですか?演劇じゃなきゃだめなんですか?それを見せてもらえたらうれしいです。それから一緒に話したいです。
コンクール企画監修・専門審査員
徳永 京子 とくなが きょうこ(演劇ジャーナリスト)
雑誌、ウェブ、公演パンフレットなどにインタビューや作品解説、朝日新聞首都圏版に劇評を執筆。ローソンチケット演劇専門サイト『演劇最強論-ing』企画・監修・執筆。act guide(東京ニュース通信社)にて「俳優の中」、季刊エスにて「演劇3rd EYE」連載中。東京芸術劇場企画運営委員。読売演劇大賞選考委員。緊急事態舞台芸術ネットワーク理事。著書に『我らに光を──さいたまゴールド・シアター 蜷川幸雄と高齢者俳優41人の挑戦』、『演劇最強論』(藤原ちからと共著)、『「演劇の街」をつくった男──本多一夫と下北沢』。
<徳永京子からのメッセージ>
たくさんの言葉が待っているコンクールです。自分たちの新しい輪郭を形づくる言葉。伝えたかったことをすくいとってくれる言葉。まったく予想しなかった解釈による言葉──。中には悔しいものもあるかもしれませんが、通常の公演から一歩踏み出して新しい言葉に触れることが、大きなステップになります。演劇に携わる5人の専門審査員、観劇歴や年代もさまざまな公募審査員、そしてその人たちと語り合う時間を用意して、ご応募をお待ちしています。
せんがわ劇場芸術監督・専門審査員
小笠原 響 おがさわら きょう(演出家)
新劇や都内プロデュース公演等で横断的に演出を手掛ける。日本芸術文化振興会の演劇分野プログラムオフィサーを務めた経験から、近年は首都圏の劇場を拠点として、地域の演劇振興にも関わる。2018年、2024年に読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2024年4月調布市せんがわ劇場の芸術監督に就任。10月に監督演出公演『ドクターズジレンマ』の演出を手掛ける。近年の主な演出作品は『善人たち』(劇団民藝)、『正義の人びと』(劇団俳優座)、『The Weir-堰-』(劇団昴)、『聖なる炎』(俳優座劇場プロデュース)、『ジン・ゲーム』(加藤健一事務所)、『屠殺人ブッチャー』名取事務所、千葉市民創作ミュージカル『千年天女』ほか。
<小笠原響からのメッセージ>
時代の流れを鋭く捉えながら、演劇の形も常に変容を遂げています。中でも近年の若い演劇者の発想の豊かさ、自由闊達な表現手法には目を見張るものがあります。また本コンクールでは地方からの参加団体も年々増加し、演劇の新たな広がりを感じます。せんがわ劇場は来年も、新鮮な感性を交わし合い、刺激的な出会いを創出する劇場を目指します。全国から意欲溢れるご応募をお待ちしております。
一次審査員
大原渉平(演出家/劇作家/劇団しようよ代表・第6回ファイナリスト)
河井朗(演出家/ルサンチカ主宰・第10回ファイナリスト)
久野那美(劇作家/演出家/○○の階代表・第12回ファイナリスト)
公社流体力学a.k.a.太田日曜(パフォーマー/演出家/劇作家/公社流体力学主宰・第10回ファイナリスト)
小林真梨恵(振付家/演出家/ダンサー/waqu:iraz代表・第8回ファイナリスト)
星善之(演出家/パフォーマー/ほしぷろ主宰・第12回ファイナリスト)
宮崎玲奈(劇作家/演出家/俳優/ムニ主宰・第11回ファイナリスト)
山下由(劇作家/演出家/Pityman主宰・第8回ファイナリスト)
前回のせんがわ劇場演劇コンクール
撮影:青二才晃
せんがわ劇場の演劇事業への参加
多くのコンクール出場者が、DEL (ページ内リンク:DELとは) に加入し、演劇アウトリーチ活動や主催公演など、せんがわ劇場の演劇事業に参加しています。
DELメンバーの演劇事業への参加実績(近年)を紹介します。
2024年度芸術監督演出公演『ドクターズジレンマ』(詳細ページへのリンク)
出演=星善之(第12回)
演出助手=深堀絵梨(第8回)
鑑賞ナビゲーター=佐川大輔(第4回)
第14回せんがわ劇場演劇コンクール(詳細ページへのリンク)
運営チーム=佐川大輔(第4回)、桒原秀一(第4回)、櫻井拓見(第1回、第6回)
運営チーム(団体担当)=一宮周平(第9回)、小林真梨恵(第8回)、深堀絵梨(第8回)、宮崎玲奈(第11回)、細川洋平(第11回)
一次審査員=団体担当5名、河井朗(第9回)、公社流体力学(第10回)、星善之(第12回)
2024年度夏休み子ども表現ワークショップ「からだでつくる!飛び出す紙しばい」(詳細ページへのリンク)
講師=松田文(第5回)
おらほせんがわ夏まつり 夏休みミニシアター『シンドバッドの冒険 ~調布一夜物語~』※鑑賞型演劇アウトリーチ作品 (詳細ページへのリンク)
演出=島村和秀(第7回)
出演=たけうちみずゑ(第1回、第6回)、武田知久(第13回)
宣伝美術=うえもとしほ(第9回)
制作=松田文(第5回)
親と子のクリスマス・メルヘン2023『オズのまほうつかい』(詳細ページへのリンク)
演出=深堀絵梨(第8回)
ドラマトゥルク=桒原秀一(第4回)
<掲載内容に関するお問い合わせ>
(公財)調布市文化・コミュニティ振興財団
芸術振興事業課 せんがわ劇場制作係
Tel:03-3300-0611
受付時間:9:00~19:00 休館日:毎月第3月曜