第14回せんがわ劇場演劇コンクール・参加団体募集情報
第14回せんがわ劇場演劇コンクール・参加団体募集情報 概要
- 開催日
〜
- 開催時間
- 募集期間:2023/09/30~11/17
本選の詳細時間未定 - 会場
調布市せんがわ劇場
- 料金
- 参加費無料
- 受付開始日
- 9月30日(土)
内容
2024年5月18日(土)、19日(日)に開催する、第14回せんがわ劇場演劇コンクールの参加団体を募集します!
せんがわ劇場演劇コンクールは、専門審査員全員による講評、つくり手と審査員が意見を交わし合うアフター・ディスカッション、「DEL(ドラマ・エデュケーション・ラボ)」でのせんがわ劇場事業への参加など、数々の独自の取り組みを特徴としています。
そして今回から、一次審査・二次審査を通過したファイナリスト5団体に上演補助金それぞれ5万円を、観客によるチケット代およびコンクールへの支援金を元に用意することになりました。
様々な「出会い」と演劇の可能性を感じられる2日間になるはずです。
皆さまのご応募をお待ちしています。
※応募の前に必ず、募集要項をよくご確認ください。
<企画監修・専門審査員の徳永京子からのメッセージ>
無数の準備を重ね、大きな緊張感を跳ね返し、厳しい結果となる可能性を引き受けて出場してくれる方達に対して、どんなコンクールが望ましいか。毎年それを考えます。
講評の重視は何年も前から。
申込書類の性別欄廃止、専門審査員と一般審査員の性別や世代を偏らせないなどは数年前から。
全審査員に審査マナーを配布、全参加者にハラスメント防止の誓約をしてもらうのは昨年から。
今年は長年の課題だった補助金を準備できることになりました。
まず安心して上演してもらう、そして作品を深いところから鑑賞し、考え、互いに成長したい。「参加して良かった」と思われるコンクールを目指しています。
ご参加をお待ちしています。
11/18 参加団体募集を締め切りました。
9/7 日程・募集情報をアップしました。
ファイナリスト団体発表 (1/31)
以下の5団体が二次審査を通過し、ファイナリストに選出されました。おめでとうございます。
※50音順
喜劇のヒロイン(愛知県・東京都)
佐々木すーじん(東京都)
バストリオ(東京都)
ポケット企画(北海道)
屋根裏ハイツ(東京都・神奈川県・宮城県)
2月中にコンクール本選ページを開設予定です。
また、オーディエンス賞を決める「公募審査員」を2/15(木)より募集します。詳細はこちら
一次審査通過団体発表 (1/10)
厳正な審査の結果、以下の11団体が一次審査を通過しました。
*二次審査通過5団体(ファイナリスト)は、1月下旬頃に発表いたします。
喜劇のヒロイン
佐々木すーじん
紙魚
ドライブイン札比内
努力クラブ
人間の条件
バストリオ
ポケット企画
マリアッチ
屋根裏ハイツ
令和座
※五十音順
せんがわ劇場演劇コンクールとは
調布市せんがわ劇場は平成20年(2008)年に開館した調布市の公共劇場です。
当財団のミッションである「豊かな人間性を育む芸術・文化の推進」「地域コミュニティの活性化と文化プラットフォームの形成」に基づき「次世代を担う芸術家と鑑賞者の育成」のために実施している企画がせんがわ劇場演劇コンクールです。
コンセプトは「出会い」。批評の言葉、観客、アーティスト同士など、さまざまな出会いを提供し、従来のコンクール以上のコミュニケーションを目指しています。
本コンクールではとりわけ、批評の言葉を大切にしています。全専門審査員が全ファイナリスト団体について直接講評し、その後、一般審査員と参加団体も交えてアフターディスカッションを行います。専門審査員の講評は後日、劇場ホームページに掲載します。
本コンクールは、単に優劣を競うものではなく、せんがわ劇場における舞台芸術活動者の育成支援の出発点と位置づけています。
コンクールの特色その1=3つの「出会い」
1.『新たな観客』との出会い
コンクールを楽しみにしているお客さまが多く、新しい観客を開拓できるチャンスです。
2.『各分野のプロフェッショナルによる講評』との出会い
全専門審査員が、全ファイナリスト団体について講評を行います。
3.『劇場や地域』との出会い
調布市内の小中学校などさまざまな場所で、劇場を通して演劇アウトリーチ活動を行っている「DEL」(ページ内リンク:DELとは)に参加できます。その他の劇場主催事業への参加のチャンスも広がります。詳しくはページ下部に掲載しています。
コンクールの特色その2=「出会い」を「理解」に深めるコミュニケーション
表彰式終了後、ファイナリスト・専門審査員・一般審査員がフラットに語り合う場として『アフター・ディスカッション』の時間を設けます。ファシリテーターの進行のもと、90分を使って、突っ込んだ解釈、素朴な感想、異論反論を率直に交わし、表現者と観客の距離を近づけます。
コンクール概要
- 名称
第14回せんがわ劇場演劇コンクール - 本選開催日
令和6年(2024年)
5月18日(土) 本選1日目・3団体上演
5月19日(日) 本選2日目・2団体上演・表彰式・アフターディスカッション - 会場
調布市せんがわ劇場 - ファイナリスト(本選出場)
5団体
募集要項
応募資格
- 舞台芸術活動をしている方。過去3回以上の主催公演を、5年以内に行っていること。
- 本選時のスタッフ(舞台監督・音響・照明)を用意できること。
- 参加団体説明会(1名以上)と、最終打ち合わせにスタッフ(演出・舞台監督・音響・照明)が参加できること。
- 表彰式、アフターディスカッションに参加できること。
- 受賞公演を実施できること。
上演作品
オリジナル作品(新作、既上演作品は問わず)とする。原作物の翻案作品可。
上演時間
30分以上40分以内
エントリー料
無料
応募期間
・9月30日(土)~11月17日(金)23:59
・締切厳守
上演補助金
ファイナリスト5団体に、それぞれ50,000円を支給
応募方法
- 過去の上演作品全編収録映像データ(ダイジェスト不可)を、WEB上で閲覧できるように準備する(YouTubeの限定公開を利用)。
- 応募フォームに全項目を記入し、提出する。
賞
グランプリ(1団体)
専門審査員の協議により決定。
2025年6月2日(月)~6月8日(日)の1週間劇場ホール使用権(付帯設備込)を贈呈 他
オーディエンス賞(1団体)
公募の一般審査員と、全公演を鑑賞した観客の投票により決定。
2025年5月30日(金)~6月1日(日)の3日間劇場ホール使用権(付帯設備費込)を贈呈 他
個人賞(劇作家賞・演出家賞・俳優賞)
専門審査員の協議により決定。
その他
- ファイナリスト5団体は、せんがわ劇場DEL(Drama Education Labo)に参加できます。DELの活動や参加方法などの詳しい説明は、最終打ち合わせと同日に行います。DELについての簡単な説明は、このページの下に記載しています
- 表彰式では、専門審査員全員がそれぞれ、ファイナリスト5団体への講評を行います。講評は後日ホームページにて発表します
- 出場団体作品のYouTube生配信およびアーカイブは実施しません。
スケジュール
~11月17日(金) 参加団体募集
1月上旬(予定) 一次審査通過の15団体を発表
1月下旬から2月上旬(予定) 二次審査通過(ファイナリスト)の5団体を発表
2月13日(火)13:00~ 【参加必須】参加団体説明会 せんがわ劇場にて対面で実施
3月下旬 チケット発売開始
4月30日(火) 舞台資料提出〆切
5月5日(日)9:00~ 【参加必須】 最終打ち合わせ せんがわ劇場にて実施。オンライン可
5月15日~17日 【参加必須】テクリハ・ゲネプロ
5月18日(土)、19日(日) ★第14回せんがわ劇場演劇コンクール本選★
審査員
専門審査員 ※50音順・敬称略
小笠原 響 おがさわら きょう(演出家・せんがわ劇場監修)
新劇劇団やプロデュース公演等で横断的に演出を手掛ける。2018年読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。その後、日本芸術文化振興会の演劇分野プログラムオフィサーを務めた経験から、近年は首都圏の劇場を拠点として、地域の演劇振興にも関わる。2021年から調布市せんがわ劇場の演劇事業スーパーバイザーとして着任(2023年より監修)。日本演出者協会会員。近年の主な演出作品は『善人たち』(劇団民藝)、『正義の人びと』(劇団俳優座)、『The Weir-堰-』(劇団昴)、『聖なる炎』(俳優座劇場プロデュース)、『ジン・ゲーム』(加藤健一事務所)、『屠殺人ブッチャー』『ベルリンの東』(名取事務所)、『拝啓、衆議院議長様』(Pカンパニー)、千葉市民創作ミュージカル『千年天女』ほか。
<小笠原響からのメッセージ>
演劇は単なる娯楽の範疇を越え、芸術性や社会性、革新性を求めて様々にアップデートされてきました。上演形態や表現手法もより自由に、多様化しています。こうした変化に“劇場”はどう対応していけるのか…演劇コンクールはせんがわ劇場にとっても、新たな発想と出会う貴重な場です。参加団体の皆さんと観客、審査員、劇場との交流を通じて、それぞれが一歩前に進むためのキッカケを見つけられる…そんなコンクールを想像しています。
竹中 香子 たけなか きょうこ(俳優・演劇教育)
2011年に渡仏し、日本人としてはじめてフランスの国立高等演劇学校の俳優セクションに合格。2016年フランス俳優国家資格を取得。パリを拠点に、フランス国公立劇場を中心に多数の舞台に出演。2017年から日本での活動も再開。様々な大学や教育施設でフランスの演劇教育や俳優のハラスメント問題に関する講義やWSを展開。2021年フランス演劇教育者国家資格を取得。主な出演作に、市原佐都子作・演出『妖精の問題』『蝶々夫人』、太田信吾作・演出『最後の芸者たち』。映画『現代版 城崎にて』では脚本・主演を務める。近年では創作現場における日仏通訳を多数受け持つ。現在、太田信吾監督最新作『沼影市民プール』(さいたま国際芸術祭2023)で、初の長編映画プロデュースに挑む。
<竹中香子からのメッセージ>
社会に問いを突き付けたり、現実に水をさしたりする、芸術家の仕事は、万人にとって心地よいものではないでしょう。だからこそ、公共劇場としての機能を持つ『せんがわ劇場』が、芸術家の価値を担保していくことは非常に尊いことだと思います。私も星の数ほど、様々な公募に落ちてきましたが、審査員の力次第で、「落ちる」経験は、活動の「起爆剤」となります。作品創作という行為が持つ「切実さ」に真剣に向き合い、参加者の未来をエンパワーできるよう全力を尽くします。
古川 日出男 ふるかわ ひでお(小説家・劇作家)
1966年福島県生まれ。1998年、長篇小説『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』『LOVE』『女たち三百人の裏切りの書』といった文学賞受賞作をはじめ『ベルカ、吠えないのか?』『聖家族』『南無ロックンロール二十一部経』『木木木木木木 おおきな森』など著書多数。
戯曲『冬眠する熊に添い寝してごらん』は岸田國士戯曲賞候補へ挙がり、2014年に蜷川幸雄演出で上演。このほか、アニメ化された『平家物語』現代語全訳と『平家物語 犬王の巻』、ノンフィクション作品『ゼロエフ』などがある。
東日本大震災後の11年からは、脚本・演出を務める「朗読劇『銀河鉄道の夜』」を東北はじめ国内各地で上演。朗読を軸に、音楽・ダンス・美術など他分野の表現者と創作することも多く、最近では常磐線舞台芸術祭2023にてミュージシャン後藤正文とライブ・セッションを行った。公式WEBサイト「古川日出男のむかしとミライ」https://furukawahideo.com
<古川日出男からのメッセージ>
あなたたちの劇はどこに接続するのだろうか? もしも「観客に」と答えるならばあなたたちは他者との接触を求めている。仮に「時代に」と回答するならばあなたたちは現代に向きあおうとしている。また「未来に」という答えもありえ、そういう威勢もおもしろいなと感じる。
でも大事なのは、あなたたちが「私たちは何に接続したいのだろう?」と考えはじめたときに、きっと「私たちはなぜ演劇するんだろう?」とも思考し出すということで。
そうじゃないですか? そんなあなたたちの、姿勢、に会いたいです。
山本 貴愛 やまもと きえ(舞台美術・衣裳デザイナー)
英国ボーンマス芸術大学シアターデザイン専攻首席卒業後、王立ウェールズ音楽演劇大学シアターデザイン準修士課程首席卒業。最近の主な参加作品に、美術・衣裳デザインとして、まつもと市民芸術館『博士の愛した数式』(加藤拓也演出)、ゴーチ・ブラザーズ『ブレイキング・ザ・コード』(稲葉賀恵演出)、ゆうめい『ハートランド』(池田亮作・演出)など。美術デザインとして、劇団た組『綿子はもつれる』(加藤拓也作・演出)、劇団普通『風景』(石黒麻衣作・演出)、KAAT キッズプログラム『くるみ割り人形外伝』(根本宗子作・演出)、シス・カンパニー『いつぞやは』(加藤拓也作・演出)など。
<山本貴愛からのメッセージ>
演劇とは、公演に関わる人たちの出会い、公演を通しての観客の方々との出会いといったあらゆる出会いやコミュニケーションから成り立っていると思います。英国で演劇を始めた私は、帰国後ほとんど知り合いがいない中、徐々に様々な人々との出会いを繰り返し、今ではこうして数多くの公演に関わらせていただくようになりました。このコンクールに応募する皆様にとって、新たな出会いの場となるよう、願っております。ご応募お待ちしております。
コンクール企画監修・専門審査員
徳永 京子 とくなが きょうこ(演劇ジャーナリスト)
雑誌、ウェブ、公演パンフレットを中心にインタビュー、作品解説、朝日新聞首都圏版に劇評を執筆。ローソンチケット演劇専門サイト『演劇最強論-ing』企画・監修・執筆。act guide(東京ニュース通信社)にて「俳優の中」連載中。東京芸術劇場企画運営委員。読売演劇大賞選考委員。緊急事態舞台芸術ネットワーク理事。著書に『我らに光を──さいたまゴールド・シアター 蜷川幸雄と高齢者俳優41人の挑戦』、『演劇最強論』(藤原ちからと共著)、『「演劇の街」をつくった男──本多一夫と下北沢』。
<徳永京子からのメッセージ>
無数の準備を重ね、大きな緊張感を跳ね返し、厳しい結果となる可能性を引き受けて出場してくれる方達に対して、どんなコンクールが望ましいか。毎年それを考えます。講評の重視は何年も前から。申込書類の性別欄廃止、専門審査員と一般審査員の性別や世代を偏らせないなどは数年前から。全審査員に審査マナーを配布、全参加者にハラスメント防止の誓約をしてもらうのは昨年から。今年は長年の課題だった補助金を準備できることになりました。まず安心して上演してもらう、そして作品を深いところから鑑賞し、考え、互いに成長したい。「参加して良かった」と思われるコンクールを目指しています。ご参加をお待ちしています。
一次審査員
河井朗(演出家/ルサンチカ主宰・第10回ファイナリスト)
公社流体力学a.k.a.太田日曜(パフォーマー/演出家/劇作家/公社流体力学主宰・第10回ファイナリスト)
小林真梨恵(振付家/演出家/ダンサー/waqu:iraz代表・第8回ファイナリスト)
深堀絵梨(振付家/演出家/俳優/ダンサー/HOLIDAYS主宰・第8回ファイナリスト)
星善之(パフォーマー/俳優/演出家/ほしぷろ主宰・第12回ファイナリスト)
細川洋平(劇作家/演出家/俳優/ほろびて主宰・第11回ファイナリスト)
宮崎玲奈(劇作家/演出家/俳優/ムニ主宰・第11回ファイナリスト)
山下由(劇作家/演出家/Pityman主宰・第8回ファイナリスト)
※五十音順・敬称略 ★団体名をクリックすると団体ページへとびます
せんがわ劇場の演劇事業への参加
多くのコンクールファイナリストが、DEL (ページ内リンク:DELとは) に参加し演劇アウトリーチ活動をしているほか、演劇コンクールの運営や、主催演劇事業に参加しています。
の演劇事業への参加をご紹介します。
親と子のクリスマス・メルヘン2022『へんゼルとグレーてる』(詳細ページへのリンク)
演出=一宮周平(第9回)
出演=石原夏実(第9回)
演出助手=深堀絵梨(第8回)
企画・制作助手=櫻井拓見(第1回、第6回)
市民参加演劇『人魚姫裁判』(詳細ページへのリンク)
講師=佐川大輔(第4回)、中原くれあ(第4回)
舞台監督=廣瀬正仁(第1回)
宣伝美術デザイン=大原渉平(第6回)
ちょうふ市民カレッジ「子ども表現ワークショップ 劇場で、レッツ劇作!」(詳細ページへのリンク)
講師=有川義孝(第5回)、松田文(第5回)
第13回せんがわ劇場演劇コンクール(詳細ページへのリンク)
総合舞台監督=廣瀬正仁(第1回)
団体担当=深堀絵梨(第8回)、一宮周平(第9回)、宮崎玲奈(第11回)、小林真梨恵(第8回)、山下 由(第8回)
一次審査員=上記5名、杉本奈月(第9回)、若旦那家康(第9回)、公社流体力学(第10回)
前回のせんがわ劇場演劇コンクール
<掲載内容に関するお問い合わせ>
(公財)調布市文化・コミュニティ振興財団
芸術振興事業課 せんがわ劇場制作係
担当:安部・萩原
Tel:03-3300-0611
受付時間:9:00~19:00 休館日:毎月第3月曜