第13回せんがわ劇場演劇コンクール
第13回せんがわ劇場演劇コンクール 概要
- 開催日
2023年5月20日(土) 〜 2023年5月21日(日)
- 開催時間
- 5月20日(土) 本選1日目
13:30 TeXi's(東京都・神奈川県)
15:00 さんらん(東京都)
16:30 終のすみか(東京都)
5月21日(日) 本選2日目
11:30 演劇ユニットせのび(岩手県)
13:00 劇団野らぼう(長野県)
15:30 表彰式・アフターディスカッション
※上演時間は30分~40分 - 会場
調布市せんがわ劇場
- 料金
- 無料
- 受付開始日
- アートプラス会員 4月19日(水)
一般 4月21日(金)
内容
1次審査・2次審査を勝ち抜いたファイナリスト5団体が挑戦する第13回せんがわ劇場演劇コンクールが5月20日(土)、21日(日)に開催されます。
上演時間は30分~40分。新進気鋭の団体のオリジナル作品を、気軽に見られる短編で、5本まとめて見られるチャンスです。
過去、このコンクールから活躍の幅を一気に広げた団体も多数。ぜひご注目ください!
本選の上演と表彰式はYoutubeで生配信します。
各見出しをクリックすると、そのリンク先に移動します。
News
ファイナリスト・上演作品紹介
TeXi's
さんらん
終のすみか
演劇ユニットせのび
劇団野らぼう
表彰式・アフターディスカッション
上演ルール
賞
オーディエンス賞の参加方法
チケット
審査員
一般審査員公募
せんがわ劇場演劇コンクールとは
DELとは
第12回(前回)コンクールへのリンク
過去の演劇コンクール一覧
第12回受賞公演へのリンク
スタッフ
チラシ
coming soon!
News
3/4 公式ホームページオープン!上演順決定!
ファイナリスト・上演作品紹介(上演順)
5月20日(土)13:30
TeXi’s(東京都・神奈川県) 『夢のナカのもくもく』

作・演出 テヅカアヤノ(TeXi’s)
【キャスト】
古川 路(TeXi’s)
澁谷千春(TeXi’s)
八七すい
【スタッフ】
演出助手 夏七美
舞台監督 三木春花
照明 緒方稔記(黒猿)
音響 櫻内憧海(お布団・青年団)
制作 河野 遥(ヌトミック)
宣伝美術 古川 路(TeXi’s)
協力 ヌトミック、黒猿、お布団、青年団
【あらすじ】
谷崎潤一郎 著『春琴抄』 を題材に、「境界線」「矮小化」「認知の歪みについて」「見るとはなにか」「当事者性」をテーマとした作品を創作します。
※『春琴抄』…盲目の琴三弦師匠、春琴に対する弟子佐助の異常なまでの献身を考証記述風に描く。(日本国語大辞典より引用)
【団体プロフィール】
2021年に設立。身体の限界の追求と、過去を多角的に再構築し今へと昇華させる創作スタイルは、個人が日常では表現することのない感情や身体に潜む普遍を描くことで創るノンフィクション・ノベルな世界を描く。
【本選に向けての抱負】
TeXi’sとしては、いわゆる劇場で、プロセニアム形式での上演はほぼ初めてとなるので、どのように観客と共に作品を上演することが可能かを模索する創作となると思います。
せんがわ劇場での必然性を楽しみ尽くしたいと考えております。
5月20日(土)15:00
さんらん(東京都) 『シャーピン』

作・演出 尾崎太郎
【キャスト】
亀井奈緒(studio ALMA)
永野和宏(劇団新人会)
渡辺 恒(さんらん)
【スタッフ】
照明 松本 永(eimatsumoto Co.Ltd.)
音響 樋口亜弓
音楽 Dee Lee(TremendousCircus)
振付 小泉憲央(studio ALMA)
舞台監督 野口清和
舞台監督助手 若林 正(さんらん・大沢事務所)、佐藤慶太
制作 本多弘典
【あらすじ】
東京、下町。シャーピン(中国のおやき)を生業にする、テキヤの兄さんと、スナックを切り盛りする妻、弟分。数年ぶりの縁日に張り切るテキヤの兄さんに、弟分は組合でシャーピンの屋台は出させないと言われたとつげる。何故シャーピンは駄目なのか?
♪シャーピン、シャーピン、シャーピン、ピン♪
【団体プロフィール】
さんらんは2016年に東京・葛飾で結成。
社会を照射する作品をあたたかみのある演出でお届けします。
【本選に向けての抱負】
初めてせんがわ劇場で上演できることに、今からワクワクしています。
さんらんの持ち味の登場人物が心を通い合わせる会話劇で、3人の俳優の個性と演技、そして物語の底に流れる今を、お客様に体感していただきたいと思います。
5月20日(土)16:30
終のすみか(東京都)『 S U N R I S E 』

作・演出 坂本奈央(終のすみか)
【キャスト】
高橋あずさ(終のすみか)
武田知久(文学座)
【スタッフ】
照明 中山愛弓(LICHT-ER)
音響 佐藤こうじ(Sugar Sound)
舞台監督 三浦マヒロ
【あらすじ】
きのう落とし忘れたPCがまぶたを刺す。肩はぼんやりとしたひかりに囲まれて、ようやく輪郭線を生んでいる。
部屋にのこるけんかの痕跡が、いよいよ目の前にあらわれる。
日はのぼるらしい。俺はあるはずのない水平線を、窓に感じている。
それを眺めるほか、できることはあるのだろうか?
【団体プロフィール】
「自分ひとりと自分ではないひとのたくさんしかいない」という基底のもと、現代を舞台とした作品をつくります。表現が蓄積され変化していく空気を共有し、ことばに、表面とはことなった意味を与えることを目指しています。
【本選に向けての抱負】
はじめまして、終のすみかと申します。いままでギャラリーやカフェで公演をおこなってきました。劇場という舞台芸術に特化した場所の存在は、ふと考えてみるとふしぎな気持ちになります。足を運んでいただける方の期待に応えられるよう、がんばります。諦観のうす皮に包まれ、鈍さを強要されて生活をしている方に、どうか届きますように
5月21日(日)11:30
演劇ユニットせのび(岩手県)『リバー』

作・演出 村田青葉
【キャスト】
石橋奈那子
佐々木玲奈
新沼温斗 ほか
【スタッフ】
舞台監督 工藤早織
照明 工藤雅弘
音響・楽曲制作 Mikie
舞台美術 袴田長武
制作 藤原 慶
【あらすじ】
盛岡から東京は、新幹線を使えば2時間18分という時間で行ける距離。夜行バスでも8時間程度。(でもこれは寝ている間に着いてしまうから、むしろ一瞬。)
国道4号線だって青森まで延びているし、川だって海へ流れ出たらつながっている。はずなのに、どうしてこんなにも遠く、まるで違う国のように感じるのはなぜ?
【団体プロフィール】
2016年結成。盛岡市を拠点に活動。
「演劇は触媒であり、主役は観客である」という考えのもと、記憶を題材に、シーンとシーンをコラージュしてシームレスに繋ぎ合わせた作品を創る。温もりと手触り感のある作風が特徴的。
【本選に向けての抱負】
岩手県盛岡市から来ました、演劇ユニットせのびです。「ありのまま」ではなく、今自分たちのできる精一杯まで手を、背を、伸ばして(でも地面から足を離すことはなく)、皆様にとって豊かな時間を過ごしていただけるよう、創作に取り組みます。
皆様にお会いできることを楽しみにしています。
5月21日(日)13:00
劇団野らぼう(長野県)『ロレンスの雲』

作・演出 前田斜め
【キャスト】
くずおか由衣
成田明加
深沢 豊
【スタッフ】
照明 キムジー
音響 前田斜め
舞台監督 星 善之
衣装 水野安実
【あらすじ】
本作はシェイクスピア著『ロミオとジュリエット』をベースに、雲の世界を旅する老夫婦のストーリーを編み込んだ創作劇です。
約500年前に書かれた原作に登場するロレンス法師が考えていたこと。
そして、それを読んで今の私たちが考えうること。
本作は人形劇作品でもあります。
人形と人間が織りなす滑稽な希求の活路で私たちの劇世界を表現します。
【団体プロフィール】
私たちは長野県松本市にて、主に野外で演劇活動を行う劇団です。
これまで、非劇場空間において環境や条件に合わせた作品を創作してきました。
常に演劇が置かれるその場を想定して表現を行なっています。
【本選に向けての抱負】
普段主に野外で活動している我々にとって、劇場での公演に乗り出すのはそれだけでチャレンジです。
今回上演する作品に関してもできるだけ普段やっていることの延長として上演できたらと思っています。
松本市にて、普段公園を使って上演されている作品です。それを東京の劇場でやる、なんとも不思議な心地の抱負です。
表彰式・アフターディスカッション
5月21日(日)15:30
表彰式
グランプリ・オーディエンス賞・個人賞の行方は?
また、専門審査員全員が語る、全団体の講評は、せんがわ劇場演劇コンクールならではの注目ポイントです。
表彰式は、Youtubeでライブ配信予定です。どうぞお楽しみに。
※お客様は入場できません。Youtubeでご覧ください。
アフター・ディスカッション
ファイナリスト・専門審査員・一般審査員が語り合う場です。突っ込んだ解釈、素朴な感想、異論反論を率直に交わし、表現者と客席の距離を近づけます。(非公開)
上演ルール
- 上演作品は、オリジナル作品(新作、既上演作品は問わず)とする。原作物の翻案作品可。
- 上演時間は30分以上40分以内。
- 上演時間計測の開始は、各団体の合図(お客さまからは見えません)。終了は、緞帳(幕)が閉まり切った時。
- 開演前の仕込時間(舞台の準備)は30分以内。終演後は15分以内に原状復帰し、次の団体に引き渡せるようにすること。
※そのほか、ファイナリストはコンクールのルールにのっとって作品を上演します。
賞
グランプリ(1団体)
専門審査員の協議により選出
- 表彰状の授与
- 2024年5月27日(月)~6月2日(日)の1週間劇場ホール使用権(付帯設備込)の贈呈
- 受賞インタビューをホームページに掲載
- 受賞公演の広報を支援
オーディエンス賞(1団体)
公募の一般審査員と全公演を劇場で観劇した観客の投票により選出
- 表彰状の授与
- 2024年5月24日(金)~5月26日(日)の3日間劇場ホール使用権(付帯設備費込)の贈呈
- 受賞インタビューをホームページに掲載
- 受賞公演の広報を支援
個人賞(劇作家賞・演出家賞・俳優賞)
専門審査員の協議により選出
・表彰状の授与
・受賞インタビューをホームページに掲載
その他
- ファイナリスト5団体は、せんがわ劇場DEL(Drama Education Lab)に参加できます。DELの活動や参加方法などの詳しい説明は、最終打ち合わせと同日に行います。DELについての簡単な説明は、このページの下に記載しています。
(ページ内リンク:DELとは) - 表彰式では、専門審査員全員がそれぞれ、ファイナリスト5団体への講評を行います。講評は後日ホームページで発表します。
オーディエンス賞の参加方法
5団体すべての公演を観劇した方は、一般審査員と共に、オーディエンス賞審査に参加できます。一番よかったと思う団体を、あなたの1票で応援しましょう。
※参加方法の詳細は、後日ご案内します
チケット
全席指定 無料(各回入れ替え制)要チケット
※詳細は、後日ご案内します。
審査員
井手 茂太 いで しげひろ(振付家・ダンサー)

ダンスカンパニー「イデビアン・クルー」主宰。既存のダンススタイルにとらわれない自由な発想で、日常の身振りや踊り手の個性を活かしたオリジナリティ溢れる作品を発表。また演劇作品へのステージングやCM・MVの振付や出演など幅広いジャンルで活動する。主な参加作品に、『子供の事情』(作・演出:三谷幸喜)、NODA・MAP『逆鱗』(演出:野田秀樹)、舞台『千と千尋の神隠し』(ジョン・ケアード演出)など。主な受賞歴はドイツARENA FESTIVAL 95観客賞、第11回読売演劇大賞優秀スタッフ賞、第3回アサヒビール芸術賞、第2回・第3回日本ダンスフォーラム賞受賞。www.idevian.com
<井手茂太からのコメント>
ファイナリストの皆様、本選出場おめでとうございます。
本選という限られた時間と空間がある劇場は、モノに頼らない演出も必要になってくるのではと思います。
そこをどう工夫して表現していくのか、それぞれのテーマに向きあう身体性、映像では伝わりきらない部分を生で観られることを楽しみにしています。
大石将弘 おおいし まさひろ(俳優)

劇団ままごと、ナイロン100℃に所属。ロロ、木ノ下歌舞伎、ゆうめい、夏の日の本谷有希子 、KUNIOなど様々な演劇カンパニーの作品に出演。また、劇場外での演劇創作のプロジェクトにも多数参加。2015年、スイッチ総研を設立。全国の芸術祭などに招聘され、各地の商店街や広場など主に劇場外にて作品を創作・上演。また、「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」メンバーと共に立ち上げた「きくたびプロジェクト」では、美術作品や空間との新しい出会い方を提案する音声作品を発表している。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科非常勤講師。学校や劇場における演劇ワークショップの企画進行も継続的に行っている。
<大石将弘からのコメント>
演劇をつくることも上演することも本当に大変な中、ここまで活動を続けて、そして、簡単ではない応募資料を準備してエントリーされた全団体の方々、本当にお疲れ様です。
ファイナリストは、応募資料と映像を拝見して、この人たちをもっと知りたい、せんがわ劇場で上演されるものを観たいと強く感じた団体ばかりです。
演劇の何を面白いと思うか、何を信じているか、何に期待するかもきっとそれぞれで、審査員の顔ぶれが1人でも異なれば、違った結果があったかもしれないと思います。
今回の応募団体と今回の審査員との出会いから導かれた5組です。
本選で皆さまとお会いできるのがとても楽しみです。
瀬戸山美咲 せとやま みさき(劇作家・演出家)

ミナモザ主宰。2016年、『彼らの敵』(作・演出)で第23回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。2019年から3年連続で読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。『THE NETHER』(演出)ほか2020年の成果により、第70回芸術選奨文部科学大臣賞新人賞受賞。現代能楽集X『幸福論』〜能『道成寺』『隅田川』より(長田育恵と共作・演出)で第28回読売演劇大賞選考委員特別賞受賞。近作に『彼女を笑う人がいても』(劇作)、『染、色』(演出)、『ペーター・ストックマン』〜「人民の敵」より(翻案・演出)、『スラムドッグ$ミリオネア』(上演台本・作詞・演出)など。各地でコミュニティの人との創作にも継続的に携わる。
<瀬戸山美咲からのコメント>
二次審査では、応募書類と映像を拝見しました。ファイナリストには、演劇でしかできない表現を追求しつつ、自分たちと社会の関係についてしっかりとしたビジョンを持っている団体が残りました。同時にファイナリストのみなさん以外にも、心をぐっと掴まれた団体が複数あったこともお伝えしておきます。ファイナリストのみなさんの本選での上演、そしてその後の交流を楽しみにしています!
永滝陽子 ながたき ようこ(株式会社ネビュラエンタープライズ専務取締役)

1976年生まれ、東京都出身。演劇集団キャラメルボックス製作部を経て2007年にNext(現・株式会社ネビュラエンタープライズ)に入社。2017年専務取締役就任。2020年に社名をネビュラエンタープライズに変更、企業理念「どこまでも、人が集う幸せを求めて。」のもと舞台芸術の振興にむけた事業推進に取り組む。主なサービスに「チラシ折り込み代行サービス」「おちらしさん」「WEB広告代行サービス」「時々海風が吹くスタジオ」の運営等。現在、小学生・中学生の姉妹の子育て中。https://nevula-prise.co.jp/
<永滝陽子からのコメント>
コンクールのテーマ「出会い」は審査の過程から始まっていました。社会を見る目、演劇への考え方、抱えるジレンマ、それらを具現化する表現。書類や映像を通じて出会えた各団体の在り方を精一杯感じて、審査させていただきました。
そうして本選に残った5団体の皆さんと、いよいよ直接、劇場で出会えることが楽しみでなりません。せんがわ劇場を使って空間をどう立ち上げ、観客を巻き込んでくれるのか?演劇の可能性をぎゅっと詰め込んだ、個性ある5団体が揃ったと思います。
企画監修・審査
徳永京子(演劇ジャーナリスト)

雑誌、ウェブ、公演パンフレットを中心にインタビュー、作品解説、朝日新聞首都圏版に劇評を執筆。ローソンチケット演劇専門サイト『演劇最強論-ing』企画・監修・執筆。act guide(不定期刊行、東京ニュース通信社)にて「俳優の中」連載中。東京芸術劇場企画運営委員。読売演劇大賞選考委員。著書に『我らに光を──さいたまゴールド・シアター 蜷川幸雄と高齢者俳優41人の挑戦』、『演劇最強論』(藤原ちからと共著)、『「演劇の街」をつくった男──本多一夫と下北沢』。
1次審査員(DELメンバー)※50音順
- 一宮周平(脚本家/演出家/俳優/PANCETTA主宰・第9回ファイナリスト)
- 公社流体力学a.k.a.太田日曜(演出家/俳優/脚本家/公社流体力学主宰・第10回ファイナリスト)
- 小林真梨恵(振付家/演出家/俳優/ダンサー/waqu:iraz代表・第8回ファイナリスト)
- 杉本奈月(劇作家/舞台照明家/N₂主宰・青年団所属・第9回ファイナリスト)
- 深堀絵梨(演出家/振付家/俳優/ダンサー/HOLIDAYS主宰・第8回ファイナリスト)
- 宮崎玲奈(劇作家/演出家/ムニ主宰・第11回ファイナリスト)
- 山下由(劇作家/演出家/Pityman主宰・第8回ファイナリスト)
- 若旦那家康(俳優/制作/コトリ会議所属・第9回ファイナリスト)
一般審査員(公募)
本選全ての作品(5本)を鑑賞し、審査会と表彰式、アフター・ディスカッションに参加できる15歳以上の方(中学卒業以上)で「公平な姿勢で審査に参加すること」「劇場のハラスメント防止対策」に同意した方
せんがわ劇場演劇コンクールとは
調布市せんがわ劇場は平成20年(2008)年に開館した調布市の公共劇場です。当財団のミッションである「豊かな人間性を育む芸術・文化の推進」「地域コミュニティの活性化と文化プラットフォームの形成」に基づき「次世代を担う芸術家と鑑賞者の育成」のために実施している企画がせんがわ劇場演劇コンクールです。
コンセプトは「出会い」。批評の言葉、観客、アーティスト同士など、さまざまな出会いを提供し、従来のコンクール以上のコミュニケーションを目指しています。 本コンクールではとりわけ、批評の言葉を大切にしています。全専門審査員が全ファイナリスト団体について直接講評し、その後、一般審査員と参加団体も交えて講評をもとにしたディスカッションを行います。専門審査員の講評は後日、劇場ホームページに掲載します。
本コンクールは、単に優劣を競うものではなく、せんがわ劇場における舞台芸術活動者の育成支援の出発点と位置づけています。
コンクールの特色その1=3つの「出会い」
- 『新たな観客』との出会い
コンクールを楽しみにしているお客さまが多く、新しい観客を開拓できるチャンスです。 - 『各分野のプロフェッショナルによる講評』との出会い
全専門審査員が、全ファイナリスト団体について講評を行います。 - 『劇場や地域』との出会い
調布市内の小中学校などさまざまな場所で、劇場を通して演劇アウトリーチ活動を行っている「DEL」(ページ内リンク:DELとは)に参加できます。その他の劇場主催事業への参加のチャンスも広がります。
コンクールの特色その2=「出会い」を「理解」に深めるコミュニケーション
表彰式終了後、ファイナリスト・専門審査員・一般審査員がフラットに語り合う場として『アフター・ディスカッション』の時間を設けます。ファシリテーターの進行のもと、90分を使って、突っ込んだ解釈、素朴な感想、異論反論を率直に交わし、表現者と観客の距離を近づけます。
せんがわ劇場演劇事業への参加
多くのコンクールファイナリストが、DEL (ページ内リンク:DELとは) に参加し、コンクール後もせんがわ劇場の事業で活躍しています。演劇アウトリーチのほか、演劇コンクールの運営や、主催公演事業に参加しています。
R4(2022)年度の公演事業への参加をご紹介します。
せんがわワークショップフェスティバル2022「セリフを覚えない演劇体験~劇的リーディング~」(詳細ページへのリンク)
- 講師=佐川大輔(第4回)、中原くれあ(第4回)、公社流体力学a.k.a.太田日曜(第10回)
ちょうふ市民カレッジ「子ども表現ワークショップ おとぎ話の続きをつくろう!」(詳細ページへのリンク)
- 講師=有川義孝(第5回)、深堀絵梨(第8回)
親と子のクリスマス・メルヘン「へんゼルとグレーてる」(詳細ページへのリンク)
- 上演台本・演出=一宮周平(第9回)
- 演出助手=深堀絵梨(第8回)
- 企画・制作助手=櫻井拓見(第1回、第6回)
- 舞台監督=廣瀬正仁(第1回、第4回)
第12回演劇コンクールの様子 表現者×鑑賞者 垣根を超えた舞台創出! せんがわ劇場演劇コンクール
DELとは

地域でアウトリーチ事業を行うワークショップ指導者を育成するため、せんがわ劇場が独自に始めたシステムで、ドラマ・エデュケーション・ラボ(Drama Education Lab)の略。
演劇コンクール参加団体の方は、DELメンバーになるためのプログラムを受講してアウトリーチ事業に参加することができます。アウトリーチ事業は、小中学生などを対象に、コミュニケーションの力や創造性を引き出すことを目的としています。
新型コロナウイルス感染症拡大防止について
本事業は新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策を施して実施します。
スタッフ
企画監修 徳永京子
総合舞台監督 廣瀬正仁
照明監修 関 定己
劇場舞台技術スタッフ (株)東京舞台照明
演劇コンクール運営チーム 桒原秀一、櫻井拓見、佐川大輔、一宮周平、小林真梨恵、深堀絵梨、宮崎玲奈、山下 由
制作助手 小野明日香
宣伝美術 (株)クリエイティブスタジオビュー
舞台写真撮影 青二才晃
せんがわ劇場制作担当 萩原景子、安部晴夏
せんがわ劇場演劇スーパーバイザー 小笠原 響
演劇事業外部アドバイザー 徳永京子
せんがわ劇場演劇ディレクターチーム 佐川大輔、柏木俊彦、桒原秀一、櫻井拓見
主催・制作統括 公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団