第12回せんがわ劇場演劇コンクール
第12回せんがわ劇場演劇コンクール 概要
- 開催日
〜
- 開催時間
- 5月21日(土) 本選1日目
13:30 盛夏火(東京都)
15:00 ほしぷろ(福島県)
16:30 エリア51(東京都・インターネット)
5月22日(日) 本選2日目
11:30 安住の地(京都府)
13:00 階(缶々の階)(大阪府・兵庫県)
15:30 表彰式・アフターディスカッション
※上演時間は30分~40分 - 会場
調布市せんがわ劇場
- 料金
- 無料
- 受付開始日
- アートプラス会員 4月19日(火)
一般 4月21日(木)
各受賞者のインタビューをアップしました!
内容
1次審査・2次審査を勝ち抜いたファイナリスト5団体が挑戦する第12回せんがわ劇場演劇コンクールが5月21日(土)、22日(日)に開催されます。
上演時間は30分~40分。新進気鋭の団体のオリジナル作品を、気軽に見られる短編で、5本まとめて見られるチャンスです!
過去、このコンクールから活躍の幅を一気に広げた団体も多数。ぜひご注目ください!
本選の上演と表彰式はYoutubeLiveで配信!
それぞれの見出しをクリックすると、その場所に飛びます。
News
受賞者インタビュー
講評
結果発表
YouTube生配信
ファイナリスト・上演作品紹介
盛夏火
ほしぷろ
エリア51
安住の地
階(缶々の階)
表彰式・アフターディスカッション
上演ルール
賞
オーディエンス賞の参加方法
チケット
審査員
せんがわ劇場演劇コンクールとは
DELとは
第11回(前回)コンクールへのリンク
過去の演劇コンクール一覧
第11回受賞公演へのリンク
スタッフ
チラシ
News
8/30 大変お待たせしました!各受賞者のインタビューをアップしました。ぜひご覧ください!
7/27 お待たせしました!専門審査員全員が全作品について語った講評をアップしました。
6/22 調布市動画ライブラリーで、今回の演劇コンクールの動画がアップされました!5分でコンクールの魅力がギュッと詰まった動画に仕上がっています。ぜひご覧ください!
5/29 表彰式での講評、受賞者インタビューのアップに向けて準備しております。まだしばらくお待たせしますが、どうぞお楽しみに。
5/25 舞台制作PLUS+「制作ニュース」さんににコンクール結果を掲載していただきました。https://seisakuplus.com/news/?p=51711
5/22 第12回せんがわ劇場演劇コンクール、終了しました。すべての賞が決定いたしました。
5/19 YouTubeのURLを公開しました!
4/21 チケット予約が殺到中です!「全団体を鑑賞してオーディエンス賞投票に参加」できるのはあと数名様です。他のステージも残りわずかになってきています。どうぞご予約はお早めに!
4/21 いよいよ一般受付開始!
4/19 ちょうふアートプラス会員のチケット受付開始日です!専門審査員の皆さんからの「本選への期待とお客様に向けて」コメントをアップしました。ぜひご覧ください!
4/5 SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイスさんに掲載していただきました。
https://spice.eplus.jp/articles/301155
4/5 シアターウェブマガジンカンフェティさんに、前回コンクールの受賞公演特別インタビューがアップされました!グランプリ「ほろびて」の細川洋平さん、オーディエンス賞「オパンポン創造社」の野村有志さんのインタビューです。ぜひご覧ください。 https://magazine.confetti-web.com/theatre-and-musical/12266/
このページ下部に各公演へのリンクがございます。演劇コンクールと共に、ぜひ受賞公演もご観劇ください!
4/1 チラシデザインができました!クリックすると大きな画像でご覧いただけます!
3/29 公式ホームページオープン!上演順決定!
受賞者インタビュー
ご覧になりたい講評のタイトルをクリックしてください。
講評

専門審査員による各公演の講評を公開しています。ご覧になりたい講評のタイトルをクリックしてください。
結果発表
第12回せんがわ劇場演劇コンクールは、厳正な審査の結果、以下のとおり受賞が決まりました。
受賞者の皆さま、おめでとうございました。
ファイナリストの皆さま、審査員の皆さま、そして、劇場やYoutubeで観劇してくださった皆さま、誠にありがとうございました!
グランプリ 階(缶々の階)『だから君はここにいるのか』【舞台編】

オーディエンス賞 安住の地『アーツ』

劇作家賞 神保治暉(エリア51『てつたう』)

演出家賞 星 善之(ほしぷろ『「なめとこ山の熊のことならおもしろい。」』)

俳優賞 瀧澤綾音(ほしぷろ『「なめとこ山の熊のことならおもしろい。」』)

皆さま ありがとうございました。

ファイナリスト・上演作品紹介(上演順)
5月21日(土)13:30
盛夏火(東京都) 『スプリング・リバーブ』

作・演出 金内健樹
【キャスト】
たつき……金内健樹(盛夏火)
仁依星マヤ……新山志保(盛夏火)
幕張みはる……鈴木啓佑(コンプソンズ)
晩皐れい……内藤ゆき
波木虹香……中西美樹
角田ネガ……カネタガク
【スタッフ】
照明 中西美樹
音響 カネタガク
舞台監督 小川陽子
【あらすじ】
たつき、マヤ、以下数名は演劇コンクール出場のため、音響/照明スタッフを引き連れ、せんがわ劇場へ下見に来ていた。
コンクールで優勝したいがために到底実現不可能な演出ばかり夢想するたつきと、小学生時代を過ごした仙川での日々を懐かしむマヤ。
たつき達は期限までに無事作品を完成させる事はできるのだろうか・・・
【団体プロフィール】
2019~2021年、世田谷区祖師谷大蔵にある団地の自室にて「団地演劇」シリーズを公演していた。代表作は、エンドレスサマーを物理的に出現させた『夏アニメーション』や魔女演劇『ウィッチ・キャスティング』など。
【本選に向けての抱負】
僕たち盛夏火の初めての劇場公演が仙川でできるなんて、とても光栄な事だと思ってる。仙川という街はいつだって僕たちを歓迎してくれるんだ!地元の街並みやグルメも楽しみだね。劇場でファンのみんなに会える日が待ち遠しいよ!
5月21日(土)15:00
ほしぷろ(福島県) 『「なめとこ山の熊のことならおもしろい。」』

作 クリエイションメンバーによる合作 演出 星善之
原作 宮沢賢治「なめとこ山の熊」
【キャスト】
人1……瀧澤綾音
人2……星善之(ほしぷろ)
【スタッフ】
照明 菅橋友紀(balance,Inc.lighting)
舞台美術・映像 丸山紗季
舞台監督 桝永啓介
衣装 西尾佳那
演出助手・記録 山田ゆり
当日照明手伝 三上彩菜
制作 ほしぷろ
【あらすじ】
宮沢賢治『なめとこ山の熊』を原作にしたクリエイション作品。原作に語り手として現れる「私」や「僕」、現代を生きる私たち自身の言葉から、小十郎と私たちに共通する普遍性や差異を見つめ直す、クリエイションチームによる共同制作舞台作品。
【団体プロフィール】
星善之による創作ユニット。主に一人芝居の創作や、他アーティストの招聘・企画を行う。2020年から福島県西会津町を中心に本格的な活動を開始。多くの人に楽しんでもらうべく、童話や小説を再構成し、上演するスタイルを取る。
【本選に向けての抱負】
コロナ禍以降、演劇関係で各地を旅しました。ご縁があり、生まれ故郷で活動をさせていただくことにもなりました。舞台で出会った皆さん、地元で出会った皆さんと共に作品を制作します。よろしくお願いいたします。
5月21日(土)16:30
エリア51(東京都・インターネット)『てつたう』

作・演出 神保治暉
【キャスト】
私……熊野美幸(ぺぺぺの会)
教官……小池 舞
車校の友達……小松弘季
よっ友1……安齋彩音
よっ友2……関彩葉
同居人……森川 色
義母……林 美月(演劇ユニットにもじ)
義父……堀口紗奈(劇団 4 ドル 50 セント)
保育士……中嶋千歩
【スタッフ】
舞台監督 青木望華
演出助手 山田朋佳
照明 川畑絵莉子
制作 伊藤夏恵
【あらすじ】
園児の列に突っ込む車。その運転手。運転手を介護していたヘルパー。
子供たちとつないでいた手。その先生。いたむ手。手と手を介して、伝える、伝わる。
あなたが生きることを手伝いたい。
【団体プロフィール】
演劇・映像・音楽などジャンルを問わない表現者によるアートチーム。東京やオンラインを拠点とし、「社会にはたらきかけるものづくり」を旗印に活動。創作の中で多くの人と出会い、環境を拡大していくことを目的とする。
【本選に向けての抱負】
上演できる身体。させてもらえる環境。
いまなにか還せるものがあるとすれば、
ただ全身全霊で挑みたいです文字通り。
「出会い」からこの作品は始まります。
そこから手を取り合う方法を考えます。
人と人が、
本当に手を取り合う方法を知るために。
5月22日(日)11:30
安住の地(京都府)『アーツ』

作・演出 私道かぴ
【キャスト】
学芸員・叔母・修復家・サクラ 他……山下裕英
妹・鑑賞者C・桜・祖母 他……雛野あき
母・監視員・店員 他……吟醸ともよ
孫(桃子)記者A・鑑賞者B・モモコ 他……日下七海
弟(画家)・鑑賞者A・同僚・ツヨシ・剛 他……森脇康貴
容疑者・研究員・兄(優作)・敦 他……沢栁優
【スタッフ】
照明 河口琢磨
音響 佐藤武紀
舞台美術 佐久間優季
舞台監督 河井朗(ルサンチカ)
ヘアメイク 篁怜(安住の地)
衣装 山井ひなた(octpot)
宣伝美術 岡本昌也(安住の地)
制作 中野コナン(安住の地) にさわまほ(安住の地)
【あらすじ】
美術館で、ある鑑賞者が逮捕された。本人は「絵を見ていただけ」、美術館側は「作品に危害が及ぶ可能性があった」と主張する。世間には様々な憶測が溢れる。こうした声を、孤独に聞いている存在があった。それは、絵だった。絵はやがてしずかに口を開き、自分が描かれたあの頃のことを話し出す。これは、ある絵の前で起こった数百年の物語。
【団体プロフィール】
京都を拠点に活動。多文化とコラボレーションした「ミクストメディア」な作品を発表。岡本昌也・私道かぴ二名の共同脚本&演出など独自の創作を行い、ジャンルはSF劇・音楽劇・無言劇など幅広い。かながわ短編演劇賞2021グランプリ受賞。
【本選に向けての抱負】
京都の安住の地と申します。この度、東京初公演の機会をいただき大変光栄です。今、私たちが観たい舞台風景は一体どんなものか?と、問いながら作ります。役者陣の身体性に富んだ演技とともに、ぜひお楽しみください!
5月22日(日)13:00
階(缶々の階)(大阪府・兵庫県)『だから君はここにいるのか』【舞台編】

作・演出 久野那美
【キャスト】
缶コーヒーを持つ男……七井悠(缶々の階・劇団飛び道具)
ヒーローに見えない男……三田村啓示(缶々の階)
【スタッフ】
照明 葛西健一
音響 合田加代
舞台監督 中西隆雄・三津田なつみ
演出助手 田宮ヨシノリ・大川朝也、大西智子
制作 竹内桃子
【あらすじ】
舞台は、劇場の公演準備前の舞台。
搬入のトラックの到着が遅れていて、俳優がひとり舞台の上で待っている。
と、台本の台詞を正確に喋る見知らぬ男が現れる。それはすでに削除されたはずの台詞だったー
劇に登場しなかった登場人物とその役を演じるはずだった俳優の物語。
【団体プロフィール】
劇作家久野那美を中心にした関西拠点のカンパニー。公演毎にメンバーと名前(〇〇の階)を更新して活動している。
今回は「缶々の階」として9名で参加。虚構と現実、客席と舞台、日常と非日常・・・を越境して広がる作品を目指しています。
【本選に向けての抱負】
この数年、劇場で公演をする機会がなかったので、緞帳!や、袖!や、舞台!にドキドキしています。
7年前に大阪の3つの劇場でそれぞれの劇場に合わせて上演した<劇場の劇>を、今回新しくせんがわ劇場モデルに改造して上演したいと思います。よろしくお願いします。
表彰式・アフターディスカッション
5月22日(日)15:30
表彰式
グランプリ・オーディエンス賞・個人賞の行方は?
また、専門審査員全員が語る、全団体の講評は、せんがわ劇場演劇コンクールならではの注目ポイントです。
表彰式は、YoutubeLiveにて配信予定です。どうぞお楽しみに。
※お客様は入場できません。YoutubeLiveでご覧ください。
アフター・ディスカッション
ファイナリスト・専門審査員・一般審査員が語り合う場です。突っ込んだ解釈、素朴な感想、異論反論を率直に交わし、表現者と客席の距離を近づけます。(非公開)
上演ルール
- 上演作品は、オリジナル作品(新作、既上演作品は問わず)とする。原作物の翻案作品可。
- 上演時間は30分以上40分以内。
- 上演時間計測の開始は、各団体の合図(お客さまからは見えません)。終了は、緞帳(幕)が閉まり切った時。
- 開演前の仕込時間(舞台の準備)は30分以内。終演後は15分以内に原状復帰し、次の団体に引き渡せるようにすること。
※そのほか、ファイナリストはコンクールのルールにのっとって作品を上演します。
賞
グランプリ(1団体)
専門審査員の協議により決定。
- 表彰状の授与
- 2023年5月29日(月)~6月4日(日)の1週間劇場ホール使用権(付帯設備込)を贈呈
- 受賞インタビューをホームページに掲載
- 受賞公演の広報を支援
オーディエンス賞(1団体)
公募の一般審査員と、全公演を鑑賞した観客の投票により決定。
- 表彰状の授与
- 2023年5月26日(金)~5月28日(日)の3日間劇場ホール使用権(付帯設備費込)を贈呈
- 受賞インタビューをホームページに掲載
- 受賞公演の広報を支援
個人賞(劇作家賞・演出家賞・俳優賞)
専門審査員の協議により決定。
- 表彰状の授与
- 受賞インタビューをホームページに掲載
その他
- ファイナリスト5団体は、せんがわ劇場DEL(Drama Education Labo)に参加できます。DELの活動や参加方法などの詳しい説明は、最終打ち合わせと同日に行います。DELについての簡単な説明は、このページの下に記載しています。
(ページ内リンク:DELとは) - 表彰式では、専門審査員全員がそれぞれ、ファイナリスト5団体への講評を行います。講評は後日ホームページにて発表します。
オーディエンス賞の参加方法
5団体すべての公演を観劇した方は、一般審査員と共に、オーディエンス賞審査に参加できます。一番よかったと思う団体を、あなたの1票で応援しましょう!
(1)全公演のチケットを入手する。
(2)各団体の上演終了後、受付でチケットの半券にせんがわ劇場のスタンプを押してもらう。
(3)22日(日)「階(缶々の階)」公演終了後、スタンプを押した5枚の半券と引き換えに、投票用紙を受け取る。
(4)投票!
※半券を紛失した場合や半券を5枚お持ちでもスタンプがない場合は、投票用紙をお渡しできませんので、あらかじめご了承ください
チケット
全席指定 無料(各回入れ替え制)要チケット
<注意>
お一人様各回2枚まで
未就学児は入場できません
チケットはご予約後1週間以内にお引き取り下さい
ご予約だけでは入場できません。必ず事前にチケットを発券してください
※発売初日の窓口販売はありません。9:00から電話・インターネット受付のみ
※引取方法は、窓口もしくはセブン‐イレブンのみとなります。郵送は承っておりません。
※コンビニエンスストア「セブン-イレブン」でもチケットの発券ができます(所定の手数料が必要です)
※車椅子席をご希望の方は、申込時にチケットCHOFU(042-481-7222)へお申し込みください
※新型コロナウイルス感染防止の状況により、座席数を変更する場合があります
審査員
専門審査員 ※50音順
高田聖子(俳優)

1987年「阿修羅城の瞳」より劇団☆新感線に参加。以降、看板女優として数々の公演でヒロインから悪役まで幅広く演じる。95年に自身が立ち上げたプロデュースユニット「月影十番勝負」続く「月影番外地」では、様々な演劇人とコラボレートするなど新たな挑戦を続けており、2016年「どどめ雪」で第51回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。近年の主な出演作品、【舞台】ケムリ研究室『ベイジルタウンの女神』、愛のレキシシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』、劇壇ガルバ『森から来たカーニバル』【映画】『罪の声』、『死神遣いの事件帖-傀儡夜曲-』【ドラマ】『結婚できないにはワケがある。』、連続テレビ小説『エール』
<ファイナリストへのメッセージ>
甲乙つけ難く…とはよくいう文言ですが、まさに今回選出は困難でした。何度も意見を言っては挙手、集計、いやしかし!と、話し合いを繰り返して決まった5組です。
せんがわ劇場をどの様な使い方をしてくれるのか想像がつきにくいエッジの効いた方ばかり。攻めてます。
この綺麗で機能的な劇場の違う一面を引き出して大いに遊んで欲しいと思います。
<本選への期待とお客様にむけて>
劇場という枠に収まりきらないファイナリストのみなさんが、せんがわ劇場でどんな事をできるかと絶賛思案中かと思います。〈わかりやすい、共感=面白い〉という事だけでなく、『観たことのないものとの出会い』を、観客の皆さんと共に体験出来るのではと期待しています。
長田佳代子(舞台美術家)

広島生まれ。1999年 舞台美術家・島次郎氏に師事。2009年文化庁芸術家海外研修員としてドイツの劇場で研修。2010年に第37回『ボス・イン•ザ・スカイ』で伊藤熹朔賞新人賞受賞。2012年『ポルノグラフィ』で第39回伊藤熹朔賞受賞。
演劇を中心に、ヨーロッパ企画をはじめとする小劇場から重厚な海外戯曲まで幅広く手がける。近年の作品に、文学座『弁明』、青年座『アルビオン』、こまつ座『母と暮せば』、風姿花伝プロデュース『終夜』、世田谷パブリックシアター主催『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』『森 フォレ』、シアタークリエ主催『ブラッケン・ムーア』、劇団チョコレートケーキ『帰還不能点』『一九一一年』など。
<ファイナリストへのメッセージ>
ファイナリストの皆さん。本選への出場、誠におめでとうございます。
数ある作品の中から、5作品に絞る過程では、私の中にも多くの葛藤がありました。その中でもファイナルに進まれた皆さんの作品には、演劇に新たなる化学変化を起こしてくれそうな、そんなエネルギーに満ち溢れていました。せんがわ劇場でお会いでる事を楽しみにしています。
<本選への期待とお客様にむけて>
時代に逆行するような出来事が起こってしまった現在。せんがわ劇場で、このコンクールに関わった皆さんと共に、演劇の可能性を見つけ出せる事の幸せを今、痛感しています。
時間をかけて創り上げられてきた作品の隅々まで堪能し、演劇に触れることの喜びを皆さんと共に存分に味わう、そんなコンクールになればと思います。
松井周(劇作家・演出家・サンプル主宰)

1972年東京都出身。1996年劇団「青年団」に俳優として入団後、作家・演出家としても活動を開始する。2007年劇団「サンプル」を旗揚げ、青年団から独立。バラバラの自分だけの地図を持って彷徨する人間たちを描きながら、現実と虚構、モノとヒト、男性と女性、俳優と観客、などあらゆる関係の境界線を疑い、踏み越え、混ぜ合わせることを試みている。近作に『変半身(かわりみ)』(2019年共同原案:村田沙耶香)、ホリプロ『てにあまる』(2020年演出:柄本明)など。
2011年『自慢の息子』で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。伊、仏、米、台湾に続き韓国では2020年から3戯曲が翻訳上演されるなど国内外から評価を受ける。
<ファイナリストへのメッセージ>
明らかな侵略戦争が行われている中で、芸術とは、演劇とは何かを突きつけられているような気持ちです。すみません。今、何も出てきませんと言いたいくらいです。しかし、戦争という大きな渦に呑み込まれて、それ以外の大きな問題や日本における個々の問題、個人の取るに足らないようでも切実な問題を手放してしまうことは避けたいです。演劇は現実の模倣として、醜いことも美しいことも間抜けなことも全部ひっくるめて目の前に表現できるということは、人間の持つ能力の良い部分だと思います。人間という存在の批評になり得ます。現実について冷静に考える契機にもなると信じます。
前置きが長くなりました。まずは本選への出場決定、おめでとうございます。
今回初めて審査に関わりますが、どの団体もそれぞれのテーマに向き合い、それをどう成立させるかの方法がクリアに提示されていました。暗い現実の中、そのトンネルの先には新しい景色があるのかもしれないと予感させるような表現ばかりです。「どっこい生きてる」したたかさを感じます。本選での上演、楽しみにしています。
<本選への期待とお客様に向けて>
やりたいことを楽しんでやっている団体が揃いました。
たくさんの企みがあったり、一点突破の方法を考えていたり、不思議な世界を構築していたり、空間を独自の方法で満たしていたり、勢いがあったりと、どの団体も「そんな見せ方あるんだ!」と前のめりで映像を観させていただきました。
もちろん、それはそれぞれの団体の表現の一部でしかないかもしれません。
実際にどのような表現を披露してくれるのかはまだわかりませんが、期待できると思っています。
三浦直之(劇作家・演出家・ロロ主宰)

宮城城県出身。2009年、主宰としてロロを立ち上げ、 全作品の脚本・演出を担当する。2015年より、高校生に捧げる「いつ高シリーズ」を始動し、戯曲の無料公開、高校生以下観劇・戯曲使用無料など、高校演劇の活性化を目指す。 そのほか脚本提供、歌詞提供、ワークショッ プ講師など、演劇の枠にとらわれず幅広く活動中。2016年『ハンサムな大悟』で第60回岸田國士戯曲賞最終候補作品ノミネート。 2019年脚本を担当したNHKよるドラ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』で第16回コンフィデンスアワード・ドラマ賞脚本賞を受賞。
<ファイナリストへのメッセージ>
現実と虚構が擦れるときに生まれる音が演劇です。
ファイナリストに残った5組は空間に対するアプローチがとても魅力的でした。物語と身体を、どんな風に空間に重ねるか、あるいはズラすか。
せんがわ劇場で企みに満ちた「!」まみれの作品が生まれることを期待してます!!!!!
<本選への期待とお客様に向けて>
「劇場がこんな姿にいいい!?!!?」とおもわせてくれる作品に出会えそうな予感がします。空間だけじゃなく言葉や俳優の身体で劇場がグラグラぐにゃぐにゃしていく予感。
たくさんの感嘆符が生まれてほしい。
企画監修・審査
徳永京子(演劇ジャーナリスト)

雑誌、ウェブ、公演パンフレットを中心にインタビュー、作品解説、朝日新聞首都圏版に劇評を執筆。ローソンチケット演劇専門サイト『演劇最強論-ing』企画・監修・執筆。東京芸術劇場企画運営委員。読売演劇大賞選考委員。著書に『我らに光を──さいたまゴールド・シアター 蜷川幸雄と高齢者俳優41人の挑戦』、『演劇最強論』(藤原ちからと共著)、『「演劇の街」をつくった男──本多一夫と下北沢』。
<ファイナリストへのメッセージ>
ファイナリスト5団体に選ばれたことに、まず自信を持ってください。一時審査で、二次審査で、時に反対意見をぶつけ合いながら、ぎりぎりまで意見を交わし、審査員達が実力と期待を認めた団体から選びぬいたのが皆さんです。本戦でさまざまな「これが私達が多くの人に伝えたい演劇」に触れて、また悩むのを楽しみにしています。
<本選への期待とお客様に向けて>
コンクールを成立させるものは何か。審査する人とされる人がいれば確かに事は運びますが、どうやら観客無しでは不十分のようです。拍手や息遣いや笑いなどが会場を盛り上げるからだけではありません。観ることは創作の一部に組み込まれた大切な営みです。世界的なビアノやバレエのコンクールが必ず観客とともにあることを思うと、それは明白です。まず観る、何かを感じる──。その見えない積み重ねが文化芸術を磨いていきます。1年ぶりに有観客で開催するせんがわ劇場演劇コンクールで、そのおひとりになっていただけませんか。
1次審査員(DELメンバー)※50音順
一般審査員(公募)
全作品を観劇し、審査会と表彰式に参加できる15歳以上の皆さん
せんがわ劇場演劇コンクールとは
調布市せんがわ劇場は平成20年に開館した調布市の公共劇場です。 当財団のミッションである「豊かな人間性を育む芸術・文化の推進」「地域コミュニティの活性化と文化プラットフォームの形成」に基づき、「次世代を担う芸術家と鑑賞者の育成」というゴールに向けて実施している企画が、せんがわ劇場演劇コンクールです。
単に作品の優劣を競うものではなく、せんがわ劇場における舞台芸術活動者の育成支援の出発点として位置づけています。
コンセプトは「出会い」。批評の言葉、観客、アーティスト同士など、さまざまな出会いを提供し、従来のコンクール以上のコミュニケーションを目指しています。 本コンクールではとりわけ、批評の言葉を大切にしています。全専門審査員が全ファイナリスト団体について直接講評し、その後、一般審査員(※)と参加団体も交えて講評をもとにしたディスカッションを行います。専門審査員の講評は後日、劇場ホームページに掲載します。
※今回より、市民審査員の名称を一般審査員に変更します。
コンクールの特色その1=3つの「出会い」
- 『新たな観客』との出会い
- コンクールを楽しみにしているお客さまが多く来場されます。新しい観客を開拓できるチャンスです。
- 『各分野のプロフェッショナルによる講評』との出会い
- 専門審査員が、全ファイナリスト団体について講評を行います。
- 『アウトリーチ活動の企画・指導』での出会い
- 調布市内の小中学校などさまざまな場所で、演劇ワークショップを通じてアウトリーチ活動を行っている「DEL」に参加できます。
コンクールの特色その2=コミュニケーション増し増し・アフターディスカッション
表彰式終了後、ファイナリスト・専門審査員・一般審査員が語り合う場、アフターディスカッションを設けます。90分という時間を使い、突っ込んだ解釈、素朴な感想、異論反論を率直に交わし、表現者と客席の距離を近づけます。
せんがわ劇場演劇事業への参加
多くのコンクールファイナリストが、DEL (ページ内リンク:DELとは) に参加し演劇アウトリーチ活動をしている他、演劇コンクールの運営や、主催公演事業に参加しています。今年度の公演事業への参加をご紹介します。
第7回調布市せんがわ劇場市民参加演劇公演「その境を超えて ~Beyond the border~」(詳細ページへのリンク)
- ホール演目A脚本・演出=一宮周平(第9回)
- ホール演目A演出助手=中原くれあ(第4回)
- ホール演目Bファシリテーター=櫻井拓見(第1回、第6回)、今井美佐穂(第4回)、松田文(第5回)、深堀絵梨(第8回)
- 制作統括補佐=佐川大輔(第4回)
- 舞台監督=廣瀬正仁(第1回、第4回)
親と子のクリスマス・メルヘン「クリスマスがちかづくと」(詳細ページへのリンク)
- 脚本=山下由(第8回)
- 演出=桒原秀一(第4回)
- パペットアドバイザー=鈴木アツト(第4回)
- 演出助手=一宮周平(第9回)
- 制作統括補佐=櫻井拓見(第1回、第6回)
- 舞台監督=廣瀬正仁(第1回、第4回)
DELとは
地域でアウトリーチ事業を行うワークショップ指導者を育成するため、せんがわ劇場が独自に始めたシステムで、ドラマ・エデュケーション・ラボ(Drama Education Labo)の略。
演劇コンクール参加団体の方は、DELメンバーになるためのプログラムを受講してアウトリーチ事業に参加することができます。アウトリーチ事業は、小中学生などを対象に、コミュニケーションの力や創造性を引き出すことを目的としています。

新型コロナウイルス感染症拡大防止について
本事業は新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策を施して実施します。
下記の6項目を必ず確認し、ご理解いただけた方のみお申込みください。
●実施日10日以内に、新型コロナウイルス感染症の陽性と判明した者との濃厚接触がないこと。
●実施日10日以内に、海外への渡航、または当該在住者との濃厚接触がないこと。
●当日、体調がすぐれない場合は参加をお控えください。
●入場時に非接触型の検温をさせていただきます。その際に37.5度以上ある方は入場できません。
●マスクを着用していない方は入場できません。
●申込時の個人情報は新型コロナウイルス感染症の対策についてのみ使用します。場合によっては公的機関に提出することがあります。
スタッフ
せんがわ劇場演劇スーパーバイザー 小笠原響
総合舞台監督 廣瀬正仁
照明監修 関定己
劇場舞台技術スタッフ (株)東京舞台照明
宣伝美術 (株)クリエイティブスタジオビュー
舞台写真撮影 青二才晃
制作統括 公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団
演劇コンクール運営チーム 桒原秀一 一宮周平 深堀絵梨 松本一歩
演劇コンクール企画監修・演劇事業外部アドバイザー 徳永京子
せんがわ劇場演劇ディレクターチーム 佐川大輔 柏木俊彦 桒原秀一 櫻井拓見
せんがわ劇場制作係 萩原景子 水野陽子 込山夏子
助成
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会